未来の雑居ビルの未来 プロジェクト「シリーズ木霊Ⅱ 草野貴世ー紺屋の明後日」
2月13日は、紺屋2023の401号室で開催中の展覧会 「 シリーズ木霊Ⅱ 草野貴世ー紺屋(こうや)の明後日 」をご紹介しました。 +++++ 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えしています。 +++++ この展覧会を企画された「とかげ一座学芸団」羽鳥悠樹さんと、アーティストの草野貴世さんをゲストにお迎えして、展覧会開催の経緯や本展の内容を詳しくお聞きしました。 会場の紺屋2023は、福岡・大名の紺屋町に建つ築約50年のビルです。ビルはリノベーションされ、2023年までの期間限定プロジェクトとして、「未来の雑居ビル」をテーマに、様々な要素が雑居しています。 これまでには、アートディレクター関係の事務所、ギャラリー、アジア美術館のレジデンスに参加するアーティストの滞在場所として、様々な活用をされてきました。 インタビュー前半では、学芸員の羽鳥さんに、この展覧会「シリーズ木霊」をやることになった経緯。福岡市美術館学芸員、福岡アジア美術館学芸課長を務められた後、九州大学大学院教授として教育・研究活動を続けられた、アジア美術シーンの超重要人物である後小路雅弘先生が収集した研究室書籍が収蔵されているという「とかげ文庫」のお話。 シリーズ木霊Ⅰ「記憶をめぐる4つの物語」の牛島光太郎さんの展覧会や、この後の予定のお話などをたっぷりお聞きしました。 そして後半には、「シリーズ木霊Ⅱ 草野貴世ー紺屋の明後日」の草野さんに、今回の展示に至る経緯、テーマ、作品についてお話いただきました。 藍染めや、藍染めを生業とする人々をモチーフに制作している草野さん。 福岡の紺屋の町の一隅で、その町やほかの地域の「紺屋」や藍染めの歴史に触れながら、藍の植物と藍染の関係、藍の葉を加工し発酵させて染料にする「建て染め」の発酵の不安定さ。不安定な状態で色を出すというのが藍染めの職人の仕事で、不安定さのすばらしさ、美しさに興味を持ったことなどお聞きしました。 ※紺屋は、江戸時代に染め物屋、もしくは、その店