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未来の雑居ビルの未来 プロジェクト「シリーズ木霊Ⅱ 草野貴世ー紺屋の明後日」

2月13日は、紺屋2023の401号室で開催中の展覧会  「 シリーズ木霊Ⅱ 草野貴世ー紺屋(こうや)の明後日 」をご紹介しました。  +++++ 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えしています。 +++++ この展覧会を企画された「とかげ一座学芸団」羽鳥悠樹さんと、アーティストの草野貴世さんをゲストにお迎えして、展覧会開催の経緯や本展の内容を詳しくお聞きしました。 会場の紺屋2023は、福岡・大名の紺屋町に建つ築約50年のビルです。ビルはリノベーションされ、2023年までの期間限定プロジェクトとして、「未来の雑居ビル」をテーマに、様々な要素が雑居しています。 これまでには、アートディレクター関係の事務所、ギャラリー、アジア美術館のレジデンスに参加するアーティストの滞在場所として、様々な活用をされてきました。 インタビュー前半では、学芸員の羽鳥さんに、この展覧会「シリーズ木霊」をやることになった経緯。福岡市美術館学芸員、福岡アジア美術館学芸課長を務められた後、九州大学大学院教授として教育・研究活動を続けられた、アジア美術シーンの超重要人物である後小路雅弘先生が収集した研究室書籍が収蔵されているという「とかげ文庫」のお話。 シリーズ木霊Ⅰ「記憶をめぐる4つの物語」の牛島光太郎さんの展覧会や、この後の予定のお話などをたっぷりお聞きしました。 そして後半には、「シリーズ木霊Ⅱ 草野貴世ー紺屋の明後日」の草野さんに、今回の展示に至る経緯、テーマ、作品についてお話いただきました。 藍染めや、藍染めを生業とする人々をモチーフに制作している草野さん。 福岡の紺屋の町の一隅で、その町やほかの地域の「紺屋」や藍染めの歴史に触れながら、藍の植物と藍染の関係、藍の葉を加工し発酵させて染料にする「建て染め」の発酵の不安定さ。不安定な状態で色を出すというのが藍染めの職人の仕事で、不安定さのすばらしさ、美しさに興味を持ったことなどお聞きしました。    ※紺屋は、江戸時代に染め物屋、もしくは、その店

福岡アジア美術館『ヒンドゥーの神々の物語』(学芸員 中尾智路さん)

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2月6日の放送は、現在開催中の 『ヒンドゥーの神々の物語』 を、福岡アジア美術館学芸員の中尾智路さんをお迎えして、第1章から順にその見どころを解説いただきました。 ===== 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー情報番組 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまたパーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えしています。  ===== 《 福岡アジア美術館 チラシ画像より》 ―三好P 改めて言いますが、 アジアの近現代美術を系統的に収集する世界で唯一の美術館 なんですよ!福岡アジア美術館は。凄い所なんです!! その福岡アジア美術館で開催中の 『ヒンドゥーの神々の物語』 。破壊と創造の神シヴァ、変幻自在な神ヴィシュヌなどのヒンドゥーの神々は、古くから、神話と共に伝えられ、人々の熱烈な信仰を集めてきました。この展覧会では、古くはインダス文明の出土品から始まり、近年のポップカルチャーにいたるまで、ヒンドゥーの神々のイメージの変遷を古代から現代まで紹介しています。 一度では見切れないほどのボリュームで見ごたえ満点!(満点どころではないらしい笑)かつ初めて聞く固有名詞やキーワードが多い本展。中尾さんに、第1章から順にご紹介いただき、わかりやすく解きほぐしていただきました。 三好Pは、これからヒンドゥーの神々を一つずつ掘り下げていって、自分の“推し神”を決めたいそうです笑 ぜひ中尾さんの解説をお聞きになって、展覧会へ足をお運びください♪ ◆◆◆◆◆ 会場:福岡アジア美術館 アジアギャラリー 期間:2022年1月2日 (日) 〜 2022年3月29日 (火) 関連イベントなど、 こちら をご確認ください。 放送後1週間は、radikoのタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。   ■ Podcast    ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています   *******  発信局:LOVE FM( http://lovefm.co.jp/ )  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀

田部光子展「希望を捨てるわけにはいかない」(福岡市美術館 学芸員 正路佐知子さん)

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1月6日・12日は、お久しぶりの 福岡市美術館 から、現在開催中の 田部光子展「希望を捨てるわけにはいかない」 をご紹介しました。 ◆◆◆◆◆ 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ◆◆◆◆◆ ともやす   たった今観覧してきたのですが、まずはじめに、時間が足りなかった!そしてボディブローをくらったような、ひとつひとつの作品に撃たれたような衝撃を感じています! 三好P   強い作品群でしたね~。僕は、ひとつひとつの作品を見つめるたびに、大きな石の塊をドスンをくらっているような印象がありました。 正路さん   それは、初めて聞いた表現です! 田部光子さんの作品って、見る人に向けて、また社会に向けて、なにかを発しているというのは感じるんですが、私が受け取っているのは「ポジティブなエネルギー」なんです。 全ての作品が、外に向けられていると思うんです。 自画像がないでしょう!画家って自画像的なもの描くでしょう?内生的に自己を見つめて……というような。 ところが、田部さんの作品は、そのほとんどが、外に向けて問いかけたり、自分自身が思っていること伝えようとする、意志表明だったり、そういうエネルギーを発する美術だと感じています。 作品を見た直後の、それぞれのとらえ方についての話は尽きませんが、 改めて田部光子さんについて、担当学芸員の正路佐知子さんにご紹介いただきました。 田部光子さんは、この番組で幾度となくご紹介してきた、福岡の前衛美術集団「九州派」の主要メンバー。福岡の美術界だけでなく、女性たちをけん引してきた美術家です。 この展覧会は、田部さんご本人のご許可を得て、これまであまり紹介されることのなかった、1970-80年代を含む「九州派」時代から、現在までの活動を、作品と資料で伝えている展覧会です。 田部さんから、あなたは 『私の生き字引』 とまで言われた正路さんの、詳しい解説お聞きになってから、ぜひ、強いエネルギーを感じに、福岡市美術館へ足をお運びください。 田部

太宰府天満宮 宝物殿「中村人形と太宰府天満宮」(ゲスト|中村人形四代目人形師 中村弘峰さん)

冒頭から、当番組プロデューサーの鼻息荒く始まりました今回は、ゲストに 中村人形四代目人形師 中村弘峰さん をお招きし二つの展覧会をご紹介しました。 内容が豊富過ぎ、前編(12/5放送)・後編(12/12放送)に分けてお届けしました。 ========== 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ========== 生まれて目が開いたときに目に入ったのが、人形だったという代々受け継がれる、博多人形・中村人形の四代目である弘峰さん。 100年以上の歴史がある、中村人形の始まりからお話いただきました。 中村人形の歴史、エピソードひとつひとつが面白いですよ。 前編は、伝統工芸を生業とする家系に生まれ、跡を継ぐのか継がないのかという会話が日常的に交わされる中での、中村家は“死ぬほど褒める”という、楽しい落語のようなお話しを中心にお聞きしました。 代々受け継がれている作風というのはないそうですが、迷ったときには出てくる“おかゆ食ってもいいもの作れ”という初代のお言葉があるそうです。 後編は、太宰府天満宮宝物殿にて開催中の中村人形四代の人形師に焦点を当てる企画展 「中村人形と太宰府天満宮」についてご紹介いただきました。 太宰府天満宮には、ご神牛像をはじめとした作品が収蔵されており、平成15年からは、干支鈴などの正月の縁起物も中村人形が手掛けているそうです。   今回の企画展では、所蔵作品約70点が前期・後期に分けて展示されます。干支の縁起物約50点は全期間展示されています。 四代目弘峰さんに、初代からのそれぞれの作品の特徴を解説していただきましたので、こちらは必聴ですよ。 弘峰さんが、伝統を重んじつつ現代性を取り入れた斬新な作品を手がけるようになった経緯なども、ご自身の言葉で説明いただきました。 太宰府天満宮 宝物殿「中村人形と太宰府天満宮」 前期:2021年 9月18日(土)~12月7日(火) 後期:2021年12月11日(土)~2022年 3月13日(日) 中村人形の作品

「We will sea」Sara Milio and Soh Souen(ゲスト|ソー・ソウエンさん「虚屯」濱門 慶太郎さん)

11月14日、日曜日の放送は、11月26日~12月5日に平尾のギャラリー 「虚屯(うろたむろ)」 で開催される、 パフォーマンス&展示「We will sea」 を特集します。 ========== 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ========== 北九州を拠点に活動するアーティスト、 ソー・ソウエン (Soh Souen)さんと 「虚屯(うろたむろ)」 の濱門 慶太郎さんをお迎えしてお話を伺いました。 北九州出身・在住でありながら、全国のアートマーケットで活躍中のソーさん。 前半は、これまでの作品のお話。野球少年だったソーさんが、音楽、グラフィティ・アート、絵画とハイブリットな現代アートを経て、今の作品スタイルになるまでのお話しをお聞きしました。 そして、後半では、今回のパフォーマンス&展示「We will sea」のお話に。 「We will sea」は、 ソー・ソウエン(Soh Souen) さんと、アムステルダム在住のアーティスト、 サラ・ミリオ(Sara Milio) さんのパフォーマンスプロジェクトです。 約9,000 km離れた2人が、ズームやSkypeなどのWeb会議サービスを介し、身体の横に投影された身体画像を使用して行うパフォーマンス。 ライブウェブ接続で発生する「遅れ」などの現象を巻き込みながら、二人のアーティストの「分離」と「共有」を継続的に確認する試みです。 放送では、ソーさんと、サラさんの出会い、関係などもお聞きしました。 そして、ソーさんにこの企画を持ち込まれ、形にすることのサポートをされた、会場であるの虚屯の濱門さんにも、このパフォーマンスについて解説いただきました。 2021年の今だから、 「会う」って何だったんだろう 「身体」ってなんだったんだろう と、言葉で整理できないことを 「見て」「感じる」ことに大きな意義のある作品のようです。 お二人のお話を聞いて、作品をぜひ体験してください。 「We will sea」

「DC展 スーパーヒーローの誕⽣」福岡市博物館(ゲスト:アメコミ映画愛好ユニット Fantastic Popcorn Boys)

10月3日は、福岡市博物館で開催中の 「DC展 スーパーヒーローの誕⽣ 」をアメコミ大好きなあの人が、熱量たっぷりにご紹介しました。 ====== 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりしお伝えします。  ====== 今週のゲストは、福岡拠点にアメコミ映画愛好活動を行うユニット Fantastic Popcorn Boys のお二人。 「DC展 スーパーヒーローの誕⽣ 」鑑賞前に知っておくと良い豆知識から、各ブロックの見どころまで解説します。 (Fantastic Popcorn Boys?誰?は 放送 で) DCとマーベル、他オルタナティブと。アメコミとは、そしてその歴史まで語り、今回の展示の感想と合わせて、熱量たっぷりのFantastic Popcorn Boysのあの人。 ご存じ、バットマンやスーパーマンなどの「スーパーヒーロー」から、ジョーカー、ハーレイ・クインなどの「スーパーヴィラン」を擁する最大級のアメコミ出版社のDC。 そのDCの貴重な初期のコミックや設定資料、映画の中で実際に使用された製作物や、「バットマン」でジャック・ニコルソンが演じたジョーカーのポップなスーツ、「ダークナイト」シリーズで使用されたバットマンのバイク仕様のバットポット、「バットマンVSスーパーマン」で登場したバットマンの戦闘スーツ、ワンダーウーマンの衣装などが展示されています。 12月25日まで、福岡市博物館にて開催中です。 「DC展 スーパーヒーローの誕⽣」 日程|2021/09/18(土) 〜 2021/12/05(日) 時間|09:30 〜 17:30 (入場は17:00まで) 休館日|⽉曜休館 ※ただし、9⽉20⽇(⽉・祝)は開館、21⽇休館 会場| 福岡市博物館  福岡市早良区百道浜3-1-1 料金|⼀般・⼤学⽣ 1,800円(1,600円)、中学・⾼校⽣ 1,200円(1,000円)、4歳以上〜⼩学⽣ 600円(500円) ※( )内は前売り料⾦。会期中は当⽇料⾦での販売となり

安藤瑠美写真展 9/10-10/17『TOKYO NUDE』Libris kobaco安藤瑠美

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9月26日の放送は、福岡・大手門の LIBRIS KOBACO(リブリス コバコ) で開催中。フォトグラファー、レタッチャーとして活動する安藤瑠美さんの写真展 『TOKYO NUDE』をご紹介しました。 ======= 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりしお伝えします。  ======= 今回のゲストは、フォトグラファー、レタッチャーとして活動する安藤瑠美さん。 レチャッターとはどういうお仕事?ということも、ご本人から詳細に解説いただきました。 この番組恒例ですが、安藤さんが美大に入るまでのことや、今の作品群を作り上げるまでののことから、まずお聞きしました。 ご自身曰く、岡山の田舎出身で、文化とかアートとかの刺激とは無縁。特に美術に興味あったわけではない幼少期だったと。そこから、いかに写真の世界に進んだのか、そして今回の展示作品について語っていただきました。 『TOKYO NUDE』は、東京の街の風景から看板や窓、アンテナなどをレタッチ技術によって消し、見たことのないどこか違和感を感じる、どこかに迷い込んだような不思な感覚になる作品群。 作品の背景にどういう思いがあるのかなどをお話いただいてますので、放送を聞いてから、ぜひ展覧会に足を運んでみてください。 < LIBRIS KOBACO  ホームページより> 放送後1週間は、radikoのタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。  ■Podcast   ■YouTube   ■Twitter ←次回ゲストをお知らせしています   *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部   福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz       パーソナリティ:佐藤ともやす   放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30 

「NAO TATSUMI SOLO EXHIBITION “He saw , She saw”」(ゲスト:アーティスト 辰巳菜穂さん)

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春吉の TAGSTA で開催中「NAO TATSUMI SOLO EXHIBITION “He saw , She saw”」の アーティスト辰巳菜穂 さんをお迎えしてお届けしました。 ========= 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ========= TAGSTAの橋口さんは、この番組第3回目のゲストで出演いただきました!(懐かしい) そのTAGSTAで開催中の「NAO TATSUMI SOLO EXHIBITION “He saw , She saw”」Googleストリートビューで世界中を“旅して”、独自の色彩と感覚でとらえた風景を描く「 Street View Journey 」シリーズを展開する辰巳菜穂さんですが……。 ―三好P  この展覧会が、旅ってなんだっけ?景色を描くってなんなんだっけ? という本質的な部分にタッチしているように感じて、とてもよかったんです。 そこで、急遽、辰巳さんにお願いしてインタビューが実現しました。 展覧会の紹介は後半に、まずは、辰巳さんがアーティストを目指すことになったきっかけからじっくり伺いました。 「なにかを作る仕事がしたい」→「絵を描くって楽しいな」→絵で表現することに行きついたそうですが、 Googleストリートビューで外国の風景を描くようになったきっかけは、ご自身が方向音痴だったからだそう。今、このコロナ禍で海外に行けないから……ということがきっかけでは全くないそうです(笑) そのいきさつは、放送をお聴きください。 ―辰巳さん  外国の風景を描きたいなと思ったとき、お手本になる資料(写真など)が必要だったんですけど、それはどれも誰かが切り取った風景なんですね。誰かの視点、誰かの意図が入った風景なんです。それを真似て描いても意味がないわけで。 それに比べて、ストリートビューというのは、誰の意図も入っていない。 ただ機械が収集した情報のような風景を、世界中から見つけられるとういのが、新鮮な気がして。

アートディレクター齋藤さんが伝えたい、これからのアートのこと(ゲスト:sponge 齋藤一樹さん)

今週のOCOVゲストは、展覧会やアートプロジェクトの企画などを行う 株式会社sponge (スポンジ)の齋藤一樹さん。  齋藤さんが重ねてきた活動やその思いを紐解きながら、現在準備中の博多阪急「Kyushu New Art」展についてもお話を伺いました。 ========= 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ========= 株式会社sponge は、アートプランナーの齋藤一樹さんと、画家で奥様でもある田中千智さんとで設立された、福岡拠点に展覧会の企画・アートコーディネート・アートプロジェクトの企画を行う会社です。 三好P曰く、齋藤さんをいつゲストに呼ぼうかと、ずーっと思い続けていたお方だそうです。 齋藤さん、なかなかいろんな経験をお持ちです。 福岡でアートの企画会社を立ち上げるまでの活動の中、アーティストの仲間が増えていったことで、今までの枠組みにとらわれない、新しいアートの場つくりを、同世代のアーティストと一緒に目指すようになったそうです。 こちらのホテルのアートも手掛けられてます。 ザ・ベーシックス福岡 そして現在準備中、9月16日(木)~20日(月)に博多阪急で開催される 《Kyushu New Art》 のお話もたっぷりお聞きしています。 「齋藤さんのすべての言葉に説得力を感じるのは、画家である奥様と一緒に、アーティストの生体を自ら体現しながら、自分たちに必要なものはなんなのかということを、自分たちの手で作り出そうとしている活動であるから。 齋藤さんたちの活動が安定することは、その周辺の福岡・九州のアート状況が変わったということだと思っている。願わくばそうなっていってほしい。」 三好Pの言葉でした。 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。  ■ Podcast    ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせし

第1回宮若国際芸術トリエンナーレ(ゲスト:統括キュレーター 九州大学 大学院芸術工学研究院 齋藤 俊文准教授) 

8月最初の放送は、福岡市と北九州市の中間に位置する宮若市で開催されている、新しいアートプロジェクト「第1回宮若国際芸術トリエンナーレTRAiART」をご紹介しました。 ====== 毎週日曜の朝にお届けする、アートのラジオ。「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ====== 「 第1回宮若国際芸術トリエンナーレTRAiART 」は、日本初のリモートワークタウンづくり「ムスブ宮若プロジェクト」の一環。福岡県宮若市が舞台の新しい芸術祭です。 統括キュレーターの九州大学 齋藤俊文先生をゲストにお招きしてお話しを伺いました。 宮若市は自動車産業で 賑わっていた街。 しかし 近年では若年層の流出や、それに伴う人口減少が課題となっています。それ に応える形でスタートしたプロジェクトだそうです。 廃校が商業施設や研究施設に生まれ変わり、若い才能が生み出したアート作品が展示される。人々が集い、新たな活気を生み出す役目をアート作品が担います。 九州大学と トライアルホールディングス  の3つがどのように連携して、このプロジェクトが進んでいるのかたっぷり伺いました。 国際 的に活躍している5組の招聘アーティスト (結果九州に縁のある作家になったそう) と、学生たちの若い才能が生み出した作品が、 2024年の5月まで 3年間いつでも見られるそうです。< 招聘アーティスト情報は こちら > 地域の方々の反応も含め、ぜひ放送をお聞きください。 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。   ■ Podcast     ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています   *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部   福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡

アルティアム最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」

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7月25日は、いよいよ最後の三菱地所アルティアム! ここで過去展示をし、今も活躍を続ける7名によるグループ展 「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」 をご紹介しました。 ====== 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ====== 1989年の開館の三菱地所アルティアム、ラストの展示会。 「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」 《本展メインビジュアル》 出展作家は、番組でもご紹介したことのある、山内 光枝さん、最果 タヒさんを始め、塩田 千春さん、淺井 裕介さん、潘 逸舟さん、津田 直さん、鹿児島 睦さん。 <作家プロフィールはこちらをご確認ください > 中から、取材日に会場にいらっしゃった 淺井さん、津田さん、鹿児島さんに 三菱地所アルティアムはどんな場所だったのか、会場の存在、空間、印象に残っていることなど、そして今回の展示について、 お話を伺いました。 「街の中心にある 三菱地所アルティアムは、わざわざ美術館やギャラリーに行かなくとも、街に出たときにふと気づくとそににある。ストリートの延長線上にあり、洋服を買う、音楽を聴きに行く、その延長線上にアートが手の届くところにある存在。アートを見たその後にはまた日常が戻ってくる。その時になにか気分が変わっていたり、もう少し人に伝えることを頑張ってみようという気になったり。 アートというのは、表現者の声をくみ取るだけではなく、自分が変わっていくために通過していくと栄養になるんです。」(写真家・津田 直さん) そして内覧会にお越しのお客さまに 『あなたと三菱地所アルティアム』 をお聞きしています。こちらもぜひ放送お聴きください。 開催された展覧会は333本。 天神の中心で文化を発信し続けたイムズ・三菱地所アルティアムは32年間の歴史に幕を閉じますが、きっとみなさんの心に思い出は残り続けるでしょう。 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽

「EXHIBITION STORE」|EUREKA(ゲスト:現代美術家・宮田君平さん)

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7月18日(日)は、本日から福岡市中央区大手門の EUREKA にてパフォーマンス型インスタレーション 「EXHIBITION STORE」 を開催される、現代美術家・宮田君平さんをゲストにお迎えしてお話を伺いました。 ======= 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ======= 展覧会のことはもちろん、美術のこと、アートインストーラー(作家さんの思いをくみ取り、展示会場の什器の施工や作品設置、現地制作など行うの専門の人)のことなど、盛り盛りでお聞きしています。 ご自身が「パフォーマンス型インスタレーション」と呼ぶ展示空間の 「EXHIBITION STORE」 は、おしゃれなインテリアショップのよう。アートインストーラーとしても活躍されている宮田さんが、お仕事で使う道具や事象を作品化し、雑貨店のように販売されます。 宮田さんは、販売員として来場者を迎え、会場に展示されるものは作品であり「EXHIBITION STORE」という架空の店舗の商品でもあります。そして、インターネットショッピングサイトの BASE にて販売されるそうです。 「EXHIBITION STORE」 の情報はInstagram、TwitterなどのSNSで発信されています! ぜひ放送での宮田さんのお話を聞いて、チェックしてみてください。 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。  ■Podcast    ■YouTube    ■Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています   *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部   福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz       パーソナリティ:佐藤ともやす   放送日時:毎週

「詩のレストラン」展(ゲスト:詩のソムリエ 渡邊めぐみさん)

6月27日と7月4日、2週に亘ってお届けしたのは、 世界初?! 「詩のレストラン」 展を開催中、 詩のソムリエ渡邊めぐみ さんをお迎えして、 詩のソムリエって一体なに?というところから、 【詩】の世界と、今回の展示「詩のレストラン」展の見どころをお伝えします!! +++++ 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  +++++ 番組で【詩】を、取り上げるのは今回初めて! 詩のソムリエ渡邊めぐみさん。ワインのソムリエのように、 「あなたにはこの詩がおすすめですよ」 「この詩をイメージして、この料理を作りました」 と料理と合わせて詩を紹介したりし、詩の新しい楽しみ方を提案されているお仕事だそうです。 子どものころから美しい言葉に興味があったので、そのころから詩は好きだったそうです。 (全くぶれていない) 詩は、どんな捉え方をしてもいいし、詩が美しいものだと思わなくていい。 読んで”好き”もあれば”嫌い”もある。 不気味だと感じても、気持ち悪く感じてもそれもすべていいのですよ。 と、渡邊さんは言います。 詩が苦手だと感じている方は、好きな詩に出会ってないだけかも!? 苦手意識を持たなくてもいいんです! ……と、いきなりハードルが下がりました。 そして、今回ご紹介した 【詩のレストラン】 は、宮沢賢治、シェイクスピア、世界の名詩からインスパイアされた料理を渡邊さんが作り、それを写真家の戸高慶一郎さんが撮る。「詩を食べる」をコンセプトにした展示です。 詩から連想するイメージを、実際に料理にする(なんと!フルコース)過程のご苦労などもお聞きしています。 これを聞いてから、展示に行かれると、そのすごさがわかるはずです! 続く2週目は、MCの二人からのお題に合わせた詩を、ソムリエとして選んでいただきました。 さて!?どんなお題に、どんな詩を提案いただけるのか? そして、その選んでいただいた詩の内容、楽しみ方を詳しく番組内でご紹介しています。 ぜひ、放送をお聞きなって、詩を感じ

段々降りてゆく 九州の地に根を張る7組の表現者(ゲスト:熊本市現代美術館 学芸員 佐々木 玄太郎さん)

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6月13日の放送は、コロナ禍で展示が一時中断している  熊本市現代美術館 「段々降りてゆく 九州の地に根を張る7組の表現者」 を、学芸員の佐々木玄太郎さんをスタジオにお招きして解説いただきました。  +++++ 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。    あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  +++++ この展覧会に出展された九州で活躍する7組のアーティストにもスポットを当てお話を伺いました。予定では、熊本市現代美術館で作品を見ながら、佐々木さんにご紹介いただくつもりでしたが、それが叶わず、オンライン特設ページやSNSでの鑑賞体験をご紹介いただきました。 自らの生きる環境に根差した問題意識を持って、主体的な活動を行う同時代の表現者7組を紹介するグループ展。この展示の企画過程や、参加作家それぞれの作品のことなどたっぷりお聞きしています。 【出展作家】 加藤笑平 / すうひゃん。 / 畑直幸 / オレクトロニカ  宮本華子 / HOTEL ASIA PROJECT / 山内光枝 WEBでも想像が膨らむようなコンテンツがありますので、ぜひ放送を聞いて覗いてみてください。 |特設ページ→展覧会の記録| 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容は YouTube・ポッドキャスト でも配信しています。  ■ Podcast    ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています    *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部   福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz       パーソナリティ:佐藤ともやす   放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30   ―Presented by:株式会社明治産業

「Transitional Landscape: 遷移する風景♡」@西木倉庫 

5月16日日曜日は、福岡市薬院の西木倉庫で開催されている 「遷移する風景♡」 をご紹介します。 ******** 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ******** この展示、3人の作家によるものですが、それぞれの活動拠点である福岡( 浦川大志 )、東京( 梅沢和木 )、京都( 木村翔馬 )の三都市を巡回し、開催されます。 今回は、アーティストの梅沢和木さん、浦川大志さんと、この展覧会を企画した山中慎太郎さんをゲストにお迎えしてお届けしました。 (木村翔馬さんはどうしてもスケジュールの都合がつかず……) 元々、作家同士つながりがあったという、この3名の展示が実現した経緯。 それぞれの活動経歴、今の作風になるまで(高校生の頃のお話も!)などのエピソードなどもお聞きしながら、今回の展示の見どころ、そもそも風景画とは?そして遷移する風景とは?…… 作家の方から直接、作品が出来ていく過程、頭の中をお聞きすることができた 贅沢 な回です。 「遷移する風景♡」 会期:2021年5月3日(月祝)〜5月30日(日) 会場:西木倉庫 (福岡県福岡市中央区薬院1-4-13-2F) 開場時間:12:00〜19:00 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。  ■ Podcast    ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています   *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部   福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz       パーソナリティ:佐藤ともやす   放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30   ―Presented by:株式会社明治産業

高畑勲展 日本にアニメーションに遺したもの (ゲスト:福岡市美術館 学芸員 山口洋三さん)

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5月9日(日)の放送は、春の漫画ツーリズム最終回となる第5弾! 福岡市美術館から、 【高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの】 をご紹介します! ******* 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、 見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ******* 《展覧会チラシ画像より》 これまで見てきた、春の漫画ツーリズムの他の会場の展覧会にも通じるものを感じたというともやすさん。 ―ともやす  この展覧会を見た率直な感想が、”すごい人なんだな”ということなんです。今更何言ってんだと言われるのはわかっているんですが……改めて、高畑さんって、とんでもない人だなと。 ―三好P いろんなベクトルで、とんでもない人ですよね。 手掛けた作品はみなさんご存じ 「かぐや姫の物語」「火垂るの墓」 少し時代をさかのぼって 「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」「母をたずねて三千里」 今から50年以上前、初監督作品となる 「太陽の王子 ホルスの大冒険」 日本のアニメーションに新たな可能性を切り開き、多くのアニメーション作家(宮崎駿監督や、富野由悠季監督など)に影響を与えた高畑勲監督。 ―山口さん  ホルスの大冒険は、これが50年前のアニメーションなのか、という驚きがありますよね。 今も絵がうまい人たくさんいますが、この時代に絵の才能を持った人たちが、固まって出てきたということの 不思議さ がありますよね。 ―三好P  多くのアニメーション作りのプロセスやノウハウを発明してきた方なんだな というのを感じました。 ―山口さん  一番今のアニメーションに影響与えているのが、レイアウトシステム というやつで…… ―ともやす  発明が多いんですよね。それが限られた時間の中でクオリティを保つという ことなんでしょうけど。 ◆ ―山口さん  ハイジの第1話のクライマックスで、厚着のハイジが、アルムの山を見た瞬間に服を脱ぎ走り出すシーンがありますが。ペーターと一緒に笑って走り、最後はヤギまで一緒に飛び跳ねて踊り出す。そこまで見ると ”

デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展(ゲスト:久留米市美術館 学芸員佐々木奈美子さん)

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5月2日の放送は、春の漫画ツーリズム第4弾! 久留米市美術館 より「 デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展 」をご紹介します! ・・・・・・・ 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ・・・・・・・ 少女漫画家の萩尾望都先生の特別展「 デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展 」。 久留米市美術館、学芸員の佐々木奈美子さんに詳しくお話を伺いました。 福岡、大牟田出身の萩尾先生。よく石橋文化センター(久留米市美術館)にも行かれていたそうです。 《久留米市美術館チラシより》 ―佐々木さん  石橋文化センター(久留米市美術館)は、バラが今、盛りなんですよ。その光景がどこか心に残っていて、「ポーの一族」のバラの庭の中に反映されていたらいいなと思っております。 今回の展覧会は、有名な漫画家だからということだけではなく、地元作家ということ、そして、ここがバラがきれいな場所として皆さんに足を運んでいただいている施設であるということから企画されました。 デビューは1969年。 その頃は、一気に少女漫画雑誌が刊行された、少女漫画のビッグバン的な時代だったそうです。 ◆ ―佐々木さん  このころ、萩尾先生と前後してデビューした作家は、今も現役で活躍している方が多いんです! 何かが生まれた、そういう時代だったのかなと思います。 ◆ 1972年、「ポーの一族」の連載が始まるのと同時期に、ベルサイユ薔薇も始まっています。 それまでの少女漫画は、「読んで楽しかった」で終わっていた、読み捨てられていたもの。 それが、今では当たりとなっている、 雑誌連載→単行本発売 という流れを作った、 何度でも読み返すに堪え得る作品、というのが証明されるきっかけになった作品だったそうです。 ◆ 他にも、もはや文学である、ベルばらやポーの一族が、当時の少女たちにどのように受け止められていたのか。 ポーの一族では、永遠の少女・少年であり、生き続けてしまうというバンパネラを題材にしたことで、少女た

「THE ART STATION@博多阪急8F: Kyushu New Arts」(ゲスト:画家 生島国宜さん)

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  今週も、博多阪急で開催中の 「THE ART STATION」 を特集します。 先週は、7Fでの「九州派」の作家たちの展示についてご紹介しましたが、今日は、8Fの 「Kyushu New Art」 について、キュレーションをされた参加作家でもある、画家の生島国宜さんをお迎えしてお届けします。 まずは、画家生島国宜さんについて。 絵を描くことが、幼いころから好きだった生島さんが、東京の美大を出た後、福岡に戻ってきて、画家として活動していくようになったいきさつなどをお聞きしました。 福岡で美術作家をやることの難しさから、ギャラリストや大物の画家との縁など、福岡という土地ならではのことがあったようですよ。 (学生の頃に影響されたという、テレビ番組『ボブの絵画教室』の話は、みんなたどる道だと、大盛り上がりしていました笑) 《プロフィール》 生島国宜(1980-)は福岡を拠点に活動するアーティスト。 武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、2006年より本格的に活動を開始、個展・グループ展出展多数。2014年にはパリのディオールオフィスより直接オファーを受け、特別展「Esprit Dior」(東京)にてクリスチャン・ディオールの肖像画を手掛ける。その他、ライブペインティング、ダンスパフォーマンス、ミュージシャン・ダンサーとのコラボレーション等幅広く活動。 プロフィールの裏に隠れたエピソード、たっぷりお話しいただきました。 ▼この記事に噂のクリスチャン・ディオールの肖像画の写真があります (フィガロジャポン)https://madamefigaro.jp/fashion/news/post-2184.html そんな生島さんが、今回の「Kyushu New Art」のコーディネートをすることになったのは、先週ご出演いただいたギャラリーモリタの森田さんの、思いと熱意に巻き込まれ、気がついたら、こうなっていた……とのこと。 やるので

「THE ART STATION@博多阪急7F:異彩を放つ九州派〜それから〜」について(ゲスト:ギャラリーモリタ森田俊一郎さん)

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー・アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  今週は、ギャラリストの森田さんをお迎えして、博多阪急で開催中の 『異彩を放つ九州派〜それから〜』 をご紹介します。 今、博多阪急全館で、 アートウィーク として、いろんなフロアでアートに触れ合うことができます。 その中で、森田さんが携わった7Fの『異彩を放つ九州派〜それから〜』は、ここ福岡で1957年-1968年に活動した「九州派」という、前衛美術集団の中から、代表する15人の作家の作品が100点以上展示されています。 実は、それに関連した「九州派」の展示が、福岡市内で、開催されていますので、そちらもちらっとご紹介! ----------  福岡市美術館|「九州派」で活躍し、前衛美術の旗手と注目された菊畑茂久馬氏のコレクションの中から大作絵画を中心とした展覧会「菊畑茂久馬:「絵画」の世界」を開催中。 (9月1日~10月25日) https://www.fukuoka-art-museum.jp/collection/?q=modern ギャラリー エウレカ|「オチ・オサム展  言葉の前に」福岡を拠点に活動した前衛美術家集団・九州派の主要メンバーとして活動したオチ・オサム氏の日々描かれた膨大なドローイング、スケッチなど、ほとんど紹介される機会がなかった作品の一部を展示。 (10月13日ー10月31日) http://eurekafukuoka.com/ アルタスギャラリー|福岡アートウィーク 福岡の作家を中心に展示。 https://artas.fun/gallery/ マヌコーヒー クジラ店 九州派の作家の作品展示。 https://www.manucoffee.com/news/event/1435.html ---------- さて、博多阪急の7Fのご紹介に戻ります。 未だ彼らの作品群は十分に評価されきっていないと言います。しかし今、アートマーケットや、現代美術のシーンから再注目を集め始める「九州派」

「DOMANI/明日展 2020 plus online」(ゲスト:アーティスト 山内光枝さん編)

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、 共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  先週に続き 、 若手芸術家の海外研修を支援する、文化庁新進芸術家海外研修の成果発表の展覧会「DOMANI/明日展 2020 plus online」を特集します! 今年は、新型コロナウイルスの影響で、国内外の展覧会や芸術祭が、次々に延期・中止になる中、急遽オンライン企画展を開催することになったというお話を、先週、キュレーターの林さんにお聞きしました。 今週は、この展覧会に出展されている、福岡在住の作家、山内光枝さんをお迎えして、これまでのご自身の活動と、今回の展覧会について伺います。 潜水漁を営む女性など、海を生業の現場とする人々に注目し、繰り返し現場を訪れ、海女さんになって(本当はなってないです・笑)、出会いや体験から生まれる表現を発表している山内さん。 その方たちが生きている呼吸のリズムを、体で理解するために、必ずその場に行き、そのリズム感やダイナミズムをどういう表現媒体にしたらいいのか、というところから創作が始まっていくそうです。 放送では、今回の「DOMANI・明日展」をオンラインで実現するまでの経緯や、作品を表現する手法、作品に込められた思いなどをじっくりお聞きしています。 「DOMANI・明日展 plus online 2020」 (10月11日までしかみれませんよ) ぜひ作品を見ながら、 Podcast でお楽しみください。 最後に山内さんに、オンラインで発表ができるようになったことについてお聞きしました。 ―山内さん  コロナ禍で、実は発表の機会が増えてるんですよね。オンラインと実際の展覧会と。 今、ひとつひとつ、この状況の中で、形というのはひとつじゃない、常に変わっていいんだというのを実感しながら、それを実験しているような状況です。ですから、いろんな試みに手を出して、発表していきたいと思います。それで、自分の表現にさらに磨きがかかっていけばいいなと思っています。 ------------ この