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「世界を変える美しい本|インド・タラブックスの挑戦」後半(ゲスト:三菱地所アルティアム/安田由佳子さん)

9月29日(日)の放送は、先週に続いて三菱地所アルティアムにて開催中「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」後半をお届けします。 ■■■■■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ■■■■■ その前に、9月の福岡はミュージックマンス。その締めくくりと言ってもいい「 ミュージックシティ天神 」が昨日、今日と開催されています。ともやすさんも、メインステージMCを務めていますよ! さて、タラブックスのお話しは先週の続き。 インド、チェンナイは、すぐ近くに世界有数の長さを誇る、マリーナビーチがあり、お昼間はくつろいでいる人がいて、夜には屋台が出たりする素敵な街のようです。 それまでインド国内でもあまり注目されることがなかった、民俗画家たちと一緒に本をつくってきたタラブックス。 代表作『夜の木』も、インド中央部で暮らすゴンド族のアーティストたちとともに手がけた作品です。 それぞれの文化や歴史、価値観、代々受け継がれてきた民俗芸術を、彼らと向き合い、現地調査をし、直接「対話」をして、本づくりを行ってきました。 『夜の木』の他にも、これまで、お祭りや、お祝いのときに床や壁に描かれていた絵を絵本に使ったり、いろいろな民族といろんな絵本を作っています。 壁にかかれていたようなものを、出版物にして、世界に伝えられる形にしたというのも画期的ですね。 日本人の作家、建築家と協働で作った本もあるそうですよ。 ともやす  安田さんが、今回のこの展覧会を通じて、改めて思う魅力とはなんでしょう。 安田さん  絵本の魅力はもちろんなんですが、出版社としての活動の仕方。 明確なメッセージを持って活動しているところに魅力を感じますね。 今の日本だからこそ、注目されているし、新しい風を感じます。 ともやす  いろんな文化を育てていますよね。すごい出版社ですよね。 安田さん  書籍だからこそ、世界中に届けられるというところもあるし

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦 前半(ゲスト:三菱地所アルティアム/安田由佳子さん)

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9月22日(日)の放送は、南インド、チェンナイから世界に評価される小さな出版社、タラブックスの展覧会。三菱地所アルティアムで開催中、『 世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦 』をディレクターの安田由佳子さんをお迎えして伺います。 ■■■■■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ■■■■■ 人口480万人ほど、インド4大都市のひとつ、チェンナイを拠点とする、タラブックスは、小さな出版社です。 このタラブックスのあるチェンナイの街についても合わせて、以前 「田根 剛 未来の記憶」 で番組に登場いただいた、三菱地所アルティアム、ディレクター安田由佳子さんをお迎えしてお話しを伺いました。 1994年に、二人のインド人女性が設立し、活動しているタラブックス。 無数の少数民族がいるここでは、言葉の数が多すぎること(780の言葉があるとも)、そして、口承という物語を言葉で伝えていく文化が根付いているので、インドから生まれた本があまりなかったと言います。 絵本は、外国のものがほとんどという状況で、子どもに読ませたい本がないと考えていた二人は意気投合して、『インドの子どものための本』『読書の楽しみを作りたい』を作りたいと立ち上げました。 ハンドメイドの美しい本として有名になった『夜の木』は、タラブックスのロングセラーヒットです。海外での評価も高く、いろんな国で翻訳されています 。 [展覧会 チラシ画像より] 実際に本(「夜の木」)をスタジオにお持ちいただきました。 シルクスクリーン印刷で作られた、一色ずつ色を重ねていく技法で、古い黒い布をすいてから作った、手すきの紙が、夜をきれいな黒で表現しています。 製本も職人さんが一冊ずつ、針と糸で行うことで、印刷から製本まですべての工程がハンドメイドでなのです。 ともやす   ずっと触っていたくなる手触りですねー。 安田さん   本を開くとインクの匂いも

現代アートの祭典「アートフェアアジア福岡2019」会場突撃レポート編

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9月15日(日)の放送は、2年連続、主催の森田さんにご出演いただきお話しを伺った、九州最大の現代アートの祭典「アートフェアアジア福岡2019」。 OCOVスタッフ、念願の会場に突撃してのレポートです。 ■■■■■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ■■■■■ アートフェアアジアは、今年で開催5年目となりました。 従来のホテルオークラに、今年は福岡三越のギャラリーも会場に加わり開催されています。 出展ギャラリーは、九州から札幌まで、国内は、もちろん香港、韓国、ベトナムといったアジアからも集結しています。 番組では、ホテルオークラの9Fの会場の様子をお届けしました。 客室ごとにギャラリーが作品を展示していますが、それぞれ特色があり、ベッドの白いシーツの上に作品が飾られていることには驚きました! そして、作品数の多いギャラリーは、レストルームまで使って展示をしています。(これもおもしろい!) 生活をする空間により近い雰囲気で作品を目にすることができ、美術館や、ギャラリーで見るのとは違う楽しみがあります。 お客さん同士の距離も近く、ギャラリーの方との距離も近い……熱気に包まれた会場です。 気に入った作品があれば、もちろんお持ち帰りもできますが、行くだけで面白い! 最初は、イベントの エグゼクティブディレクターでもある 「 画廊香月」 さんに、 西村陽平さんの作品について、詳しくご紹介いただきました。 (下の作品は一体なんでしょう。正解は放送の中に) 後半でご紹介するのは、北九州の 「 GALLERY SOAP」 。アジアのキュレーター、アーティストと一緒に展覧会を企画し、ツアーをしたり、ギャラリーでは、 イベントスペースとして、 音楽、演劇などを行っているそうで、アートフェアはこれが初めて。 出展作家の森山安英さん、江上計太さんらとその作品についてご紹介いただきました。 もう一つ、ベトナムか

2019年後半!見に行くべき展覧会はこれだ!特集(ゲスト:アルトネ 笠井優さん)

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9月8日の放送は、この番組ではおなじみ、九州、山口エリアの展覧会情報&アートカルチャーWEBマガジン「アルトネ」の笠井優さんをお招きして、これからの芸術の秋、お薦め展覧会情報をお届けします! ====== この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ====== シーズンごとにお越しいただいて、いろんな情報を 提供いただいている笠井さんから、2019年後半見に行くべき展覧会はこれだ! をご紹介いただきました。 では、さっそくいってみましょう~! 1. 【有田×野老】展   ARITA × TOKOLO   美術、建築、デザイナーとして活躍する野老朝雄さんが、有田焼きでつなぐ青の世界を インスタレーションで表現します。  野老さんといえば、東京2020オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムが有名ですね。 [ 佐賀県立九州陶磁文化館 第1・2展示室] 2019/09/20(金) 〜 2019/11/24(日)   [有田×野老]展 チラシより 2. 日中文化交流協定締結40周年記念  特別展 「三国志」 小説や漫画などなど、世代を超えて知られる三国志を「リアル三国志」を合言葉に、 漢から三国の時代を紐解きます。 横山光輝さんの漫画の原画や、人形劇の放送で使用された人形の展示、そして 武将メーカーで「三国志の武将になったあなた」を作ることもできる! 様々なコラボ企画も楽しみです。 [ 九州国立博物館] 2019/10/01(火) 〜 2020/01/05(日) 3. 仙厓―小西コレクション 日本最初の禅寺である聖福寺の住職を務め、 「博多の仙厓さん」と慕われた 禅僧、 仙厓義梵のコレクション展。 親しみやすい書画を通して禅の教えをわかりやすく伝えたことから、 博多では、地元の文化人や実業家による仙厓コレクションが数多く形成されました。 今回は、福岡市で証券会社を経営されていた

見る!撮る!Dive to 写真カルチャー DAY2(ゲスト:おくスタジオ奥勝浩さん)

9月1日の放送は、先週に続き、福岡市の写真家「おくスタジオ」の奥勝浩さんをお招きして、「見る!撮る!Dive to  写真カルチャー DAY2」をお届けします。 ➺➺➺➺➺ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!カルチャー、アートプログラム 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ➺➺➺➺➺ 先週は、写真を『見る側』の楽しみ方を教えていただきました。 今週は、『撮る側』のお話し、そして、ともやすさんが、今回のインタビュー中にも、どんどん興味が深まっていった、奥さんの写真教室の様子を伺いました。 まず、奥さんご自身の作品のお話しから。 ともやす  奥さんの作品は、人物の写真が多いですよね。 それぞれ、その方がどんな人なのかなとイメージが広がるんですけれども…… 奥さん   私は、ダンサーの方を撮ることが多いんです。 元々、人を撮ることが好きで、 人物の体の動きとか、身体の美しさ。 顔だけではなく、体にも表情があると思っています。 ダンサーの人達って、身体全体を使って表現をするのが、並のモデルよりかはるかに上手いんです。 撮影をするときは、ベリーダンス、ポールダンスなど、そのダンサーが使う音楽を流し、実際に踊ってもらいながら、どんどんシャッターを切っていきます。 そして、 20 ~ 30 枚 シャッターを切ったところで、一旦止め、モニターをモデルさんと一緒に見ながら、「この動きは良かったからもう一回やって」とか、「この時は、もうちょっと顔を反対に向けて」とか、やり取りを繰り返しながら撮るそうです。 奥さんの写真から、 躍動的な動きを感じるのはそういうことなんですね! フィルムの時代には、 最初の一枚だけポラロイドで写して確認をし進めていくしか方法がなかったそうです。 デジタルで、すぐ動きを確認できるのは大きなメリットですね。 でも、奥さんは、フィルムの画質が好きだそうで、 デジタルで撮ってから、あえて、暗いところを潰し気味にしたり、白いところをわざと飛ばし気味に