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相撲カルチャー初級入門!「大相撲展福岡 ~Oh ! SUMO EXHIBITION~/福岡県立美術館」

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今週は、 福岡県立美術館で開催中、 大相撲展福岡 ~Oh ! SUMO EXHIBITION~ を特集します! 今日11月24日は、九州場所千秋楽。「参加して、楽しんで、理解して、好きになる!」展覧会、相撲のウンチクを学んで、相撲を楽しみましょう! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ☆☆☆☆☆ 福岡県立美術館、学芸員の 中島由実子さんにお話しを伺います。 先ず会場に入るとすぐに鬢付け油の香り。 相撲会場の雰囲気を、音や嗅覚からも感じてもらえるような試みで、 美術館がいきなり異空間になります。 まず驚いたのが、力士が部屋に配属される前に通う、相撲教習所の紹介。 ここには、力士以外の行司や相撲にかかわる人たちが、 基礎的な知識を学ぶ場所だそうです。 (一同、そんな学校があるなんて知らなかった~) そして、新聞で振り返る、過去の名勝負のコーナーは、 読み応えのある情報量たっぷりの展示です。 また、日本で初めて相撲を取ったという、神話の時代の人物を模った彫刻は、 この会場限定の展示。 これは、福岡県立美術館の収蔵品です。 浮世の数々も他にはない、美術館が会場となったここならではの展示です。 その他には、実物の化粧まわしや、浴衣、行司の衣装。 化粧まわしの絵柄の一つひとつの意味を知ると、 相撲の取り組み以外の楽しみも見出せます。 だまし絵での記念撮影、 入ることができる原寸大の土俵を再現した空間などもあり、 最新VRを使った体験や記念撮影もできます。 今回の三好Pを心を射止めたのは、錦絵の絵番付。 その細かさに魅せられていました。 大相撲の持つ文化的、歴史的価値や背景を大切にしながら、 相撲をあまり知らない人の楽しみ方など、いろんな切り口を知ることができる 展覧会。 (図録、絶対勝った方がいいそうですよ!) 相撲好きの人も楽しめる、そしてもっと相

ジャズシンガー 菅原花月/カナダトロント奮闘記、そして成長の1枚

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今週のゲストは、ジャズシンガーの 菅原花月 さん。 ジャズシンガーとして歌い始めるきっかけや、単身カナダ・トロントへ自分の音楽を探す旅(修行)のお話し、深く深く掘り下げてお聞きします。 ====== この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ====== 長崎でジャズクラブを営んでいた、サックス奏者のお父様の影響で、 子どもの頃から歌うことが好きだったという花月さん。 20歳の時に始めた福岡のピアノバーでの仕事をきっかけに、JAZZの曲を歌い始めました。 この時のマスターから、有名なジャズスタンダード、海外の有名なジャズミュージシャン、そして 音楽の理論などを教わったそうです。 福岡では、ほとんどの先輩ミュージシャンたちとも共演し、 レストラン、バー、ホテル、イベントなどで演奏を してきました。 歌だけで食べていけるくらいに なっていた28歳のころ、自分の音楽に対して物足りなさを感じ、 新しいエッセンス、衝撃を自分にあたえないと考え始め、 その後31歳で、単身カナダのトロントへ1年半の旅に出かけました。 なぜ、カナダを選んだのか……、放送でお聞きしています。 カナダのトップジャズミュージシャン、ベーシストのニール・スウェインソン氏とは 1度だけ、福岡で会う機会があり、それ以外は全くなんの伝手もない状態で、 全て自分で手配し、初めての土地で、 何も分からず、手さぐりでジャズクラブにLIVEを聴きに行ったり、 セッションに行ったりしたそうです。 会話の至る所に花月さんの『勘』のお話しが出てきますが、 『勘』を頼りに、すごい行動力です! カナダに来て半年を過ぎた頃、何をする事が自分にとって 一番いい経験になるか考え始め、いろいろ見回った結果、やはり、ニール・スウェインソン以上に、 素晴らしい人はいないという結論にいたりました。 そして、「これ以上のいい状況はない!彼とCDを作りたい!

福岡人なら知っておきたい仙厓さん「仙厓―小西コレクション」鑑賞編(福岡市美術館)

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11月10日の放送は、日本最初の禅寺である聖福寺の住職を務め、 親しみやすい書画を通して禅の教えをわかりやすく伝えた「博多の仙厓さん」特集の後編です。 福岡市で証券会社を経営されていた小西友次郎氏が収集し、そのご子息よりご寄贈いただいた作品を一挙公開する「 仙厓―小西コレクション」を番組スタッフが鑑賞してご紹介します。 ++++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ++++++ 福岡市美術館で開催中「 仙厓―小西コレクション」。 先週は、学芸員の宮田さんに事前解説をしていただきました。 そして、その後 鑑賞したスタッフのホットな状態での感想を、今週はお届けします。 ―三好P   いや~人生にフィードバックがあるくらいの素晴らしい内容でした。 簡単な作品に見えるけれど、実は深いという。 ―ともやす   それ一番かっこいいやつですね(笑) 深みのある作品がたくさんでした。実物を見ると書体と絵の愛らしさとが、段違いに入ってきました。 ―三好P    見ている間、心が落ち着く感じがあり、見ることができて、ありがたいとさえ感じました。 では、展覧会最初に目にする「円相図」の感想から。 ―三好P   これを最初の段階で 見ることで、思考が「仙厓サイド」に入って後の作品もスムーズに見ることができますね。 ー宮田さん   これに、どういうことが書いてあるのかというと、今でいう、多様性を見つめつつも、共通点を探していくことのほうが大事ですよねというメッセージでしょうか。「円相図」だけでも、時代によって違いがあり、見比べる楽しさもありますよ。 ―三好P   後「月歌図」が好きでした。月が描かれた、静かなひっそりとした絵で、穏やかな感じ、心が落ち着く。 それから、チャーミングな絵が集まっている章の「いろは弁図」。下のほうに描かれている童たちの様子がかわいくてたまらない。 ―宮田さん  これは、上に描かれている散文のいろは

福岡人なら知っておきたい仙厓さん「仙厓―小西コレクション」事前解説編(福岡市美術館)

11月3日は、福岡市美術館の2階。草間弥生の作品が見えるエスプラナードから、「仙厓 小西コレクション」の特集をお届けします。 ======= この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ======= 江戸時代、 日本最初の禅寺である聖福寺の住職を務めた禅僧の仙厓さん。 親しみやすい書画を通して禅の教えをわかりやすく伝えたことから「博多の仙厓さん」と呼ばれ慕われてきました。 今回、福岡市で証券会社を経営されていた小西友次郎氏が収集し、ご子息よりご寄贈いただいた作品の数々を 福岡市美術館 学芸員の宮田さんに、ご紹介いただきました。 福岡に住む者としては、今更(?)聞けない仙厓さんについてお聞きしています。 仙厓さんの命日のこの時期、毎年、福岡市美術館では、展示を行っているそうです。 200点以上あるコレクションの9割以上が、福岡の名立たる経済人からの寄贈で、1日1枚は描いたのではないかというくらい作品数が多いそう。 禅宗の僧として懐が深く、いろんな身分の人たちに教えを説いていったと言われている仙厓さんの生まれは岐阜。 地元を始めとした複数のお寺で修業を積んだ後、 聖福寺の住職として 博多にやってきたのが、39歳の頃で、 禅画を描き始めたのは、それからではないかと考えられています。 ーともやす   地方とは言え、由緒正しきお寺の住職に抜擢されるほどの優秀な禅僧であった仙厓さんが、多宗派というのでしょうか、他の宗教にも理解があって、門戸を広げ教えを説いていったというのは面白いですね。 ー宮田さん   後で作品を見ていただくとわかるのですが、仙厓さんは、円相図にはっきりと「宗派にこだわるべきではない」と描いています。 これは、仙厓さんの一生のテーマであると思うのですが、「ものごとを区別することなく、分け隔てなく接していく。そういう心構えが大事である。」 というのを、若いころから変わらずに持ち続けていたようです。 ーと