投稿

8月, 2019の投稿を表示しています

見る!撮る!Dive to 写真カルチャー DAY1(ゲスト:おくスタジオ 奥勝浩さん)

8月25日の放送は、福岡市の写真家、「おくスタジオ」の奥勝浩さんをお招きして、「見る!撮る!Dive to  写真カルチャー DAY1」をお届けします。 ➺➺➺➺➺ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ➺➺➺➺➺ 番組では、意外や意外。初めてのテーマ 『写真』 。 今の時代、写真を撮ったことがないという人はいないというくらい、手軽に撮影できるようになりましたが、 写真を撮るとき、見るとき、なにか意識をしているか…… 写真を見る側と撮る側、写真文化について福岡市の写真家、奥勝浩さんにお話を聞いていきます。 大学生の頃から、写真家として活動していたという奥さん。 現在は、福岡市南区のスタジオ経営されながら、写真教室もされています。 基本的に人を撮るのが好き。また、開発されていく街にも興味があったという奥さん。 福岡の都市開発が進み街が変わっていく時代に、今までになかった素材で近代化が進んでいく。けれども、人の姿形は変わらない。 この環境の中で、人はどうなるんだろうと思い、街に目を向け撮影していきました。 それは、当時の写真家の間では賛否両論あったと言います。 写真は、「何が写っているのか」を見ることが多いので、奥さんのように、「自分が疑問に思っていることを写真でどう表すか」という撮り方をする人は少数派だったからです。 では、まず、今週は、写真を見る側の楽しみ方について聞いていきます。 ともやす  いい写真、良くない写真ってあるものでしょうか? 奥さん  写真はまず「何が写っているか」 そこだけを見られがちなんですけれども。 私にとって良い写真というものは、そこに映っていない、見えないけれども、何かこちらに、インスパイアするような、感動を伝えてくる、そんな写真です。 それは、楽しそうだったり、悲しそうだったり、社会的な問題だったり……。 いかにこちらにインスパイアするか。 だ

「富野由悠季の世界」後半(ゲスト:福岡市美術館 山口洋三さん)

8月18日(日)の放送は、福岡市美術館で開催中 「富野由悠季の世界」 。 先週に続き、富野監督の描く世界を学芸員の山口さんにお聞きします。 ■■■■■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ■■■■■ 先週は、絵コンテの面白さにスポットを当ててお話しを伺いました。 今週は、富野監督のさらにディープな作品にスポットを当て、その世界感を紐解いていきます。 ガンダムが登場するまでを 「 ザンボット3 」「ダイターン3」それ以前の「勇者ライディーン」に触れご紹介。 ガンダムの続編が生まれるまでの経緯。 アニメ、フィクションだからできること... ...。 富野監督の描く世界は、複雑で大人のドラマばかりだと、山口さんは言います。 山口さん  当時、わからなかった言葉のあや、会話のやり取り……。 今になってよくわかるんです。 ともやす  あきらかにΖガンダムは、子どもを対象にしていないですよねー(笑) 山口さん  富野監督の作品は理系なんです。ロケット、宇宙旅行とかに幼いころから興味を持っていた方なので、理系的要素がどの作品にも入っています。 すごい技術が生まれるけれど、うまく扱えないと悪用されたり、暴走してしまったりというのが、隠れたテーマになっているんですよね。 人間が作ったはいいけれど、扱いに困り、それが争いの元になっているというような。 宇宙戦艦ヤマト、ノストラダムスの大予言、小松左京の日本沈没。 1970年代にあった日本の終末思想を富野監督は受け取って、 それを捻って作品に出してる。 それは現在でも変わらず、今でいうと環境問題。 温暖化、ゴミ、水質汚染、そして、核の問題などと置き換えられ、 富野監督の作品が、決して古くないことがわかります。 ともやす  だから、今もなお多くの人を魅了しているですね。 山口さん  そうですね。ガンダム人気に引っ張られていると思うのですが、メカ

「富野由悠季の世界」前半(ゲスト:福岡市美術館 山口洋三さん)

8月11日(日)の放送は、福岡市美術館で開催中 「富野由悠季の世界」 。 富野監督の描く世界を学芸係長の山口洋三さんにお聞きします。 ■■■■■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、 見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ■■■■■ 「富野由悠季の世界」は『機動戦士ガンダム』シリーズなどで有名な富野由悠季(とみの よしゆき)監督の初の回顧展です。 福岡市美術館を皮切りに、全国6会場を巡回する予定。 以前、この番組の 『福岡市美術館リニューアルオープン特集』 で、所蔵品について解説・ご紹介いただきました、学芸係長の山口さん。 実は、前回ご出演いただいたときは、この「富野展」の準備に追われていた時だったそうです。(お忙しいところありがとうございました) ともやす  これだけのボリュームの展覧会だと、構想・準備・開催まで、かなりの時間と、人の力とがかかったんでしょうね。 山口さん  構想の始まりは、2015年までさかのぼります。最初に話が出た時には、実現するのは難しいと言われました。 アニメーションの監督には2種類いて、 宮崎駿さんのように、ご自分でも絵を描いて、監督をされる人。 一方、ご自分では絵を描かれず、演出だけをされる人。 富野監督は、後者。 山口さん  展覧会をしたら、他の人の絵を展示することになるし、概念の展示は不可能。 どうやって展示するの?僕の何を飾るの? と富野監督から言われ、あまり本気で受け取られなかったんです。 インタビューでは、そこから、今回の展覧会のお話しと、山口さんの『富野愛』をお聞かせいただきました。 企画書→脚本・台本→キャラクターデザイン→絵コンテ(演出)→アニメーターがそのシーンごとの絵を描いていく。 アニメーションを作る作業の「絵コンテ」を描くのが天才的にうまいのが富野監督。 そこを とにかく 見せたかったという山口さん。 その絵コンテに、監督が入れる注意書き。 細かくキ

マリンバに潜む文化の響きとその歴史 Vol.2(ゲスト:マリンバ奏者SINSKEさん)

イメージ
8月4日(日)の放送は、先週に続き、 マリンバ奏者のSINSKE さん。 藤原道三×SINSKE 「和★SHOWA★」よりスーパースターをお聞きいただきスタート! 先週 は、SINSKEさんのマリンバへの思い、そして15周年記念アルバムについて をお聞きしました。 今週は、マリンバとはそもそもどんな楽器なのか…… その歴史をお聞きしていきます。 ■■■■■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ■■■■■ 木琴とマリンバの違いって!?ご存知でした? 倍音という音の成分が、マリンバは気づかれにくい音なのに対し、 みんなの耳が気づきやすい、オーケストラで叩いても、誰でも気づきやすい音を、 歯切れよく出すのが木琴だそうです。 聞こえないけど、聞こえている……柔らかい音のマリンバは、ゆっくり染み入ってくるような音色です。 スタジオには叩くバチをお持ちいただき、バチの先に巻いた材質、バチを当てる場所、鍵盤の叩く位置、叩くスピードで音に変化をつける。 これで奏者によって音の違いを出している。 という説明をしていただきました。 ソロ楽器として認知されるようになってからは100年くらい、というマリンバは、アフリカで生まれた バラフォン という信号や祈りのために叩いていたのが始まりと言われています。(日本では木魚のような感じでしょうか?) このバラフォンは、西アフリカから始まったと言われていますが、これがメキシコで、メキシカンマリンバという大きく、複数人で演奏するメロディアスな楽器になっていったと言われています。 そこから鉄でできた、ビブラフォンになり、ジャズシーンなどで他の楽器と演奏されるようなったため、グンと楽器としての市民権が広がったそうです。 片手に2本ずつ(両方で4本)バチを持って叩く人が多くなっていった、そのきっかけとなるエピソードや、奏法の進化の話(ちなみにSINSKEさんは、6本バチは普通に