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3月, 2021の投稿を表示しています

天神さま『梅佳代』 ピンクの光線『川島小鳥』(ゲスト:三菱地所アルティアム 安田 由佳子さん)

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3月28日日曜日の放送は、閉館前のラスト1年を飾る【おしまイズム】。 天神イムズ、 三菱地所アルティアムで開催中の”天神さま(梅佳代)/ピンクの光線(川島小鳥) を特集しました。 ***** この番組は、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ***** 三菱地所アルティアム ディレクターの安田さんにお話を伺います。 写真家 梅佳代と川島小鳥が「いまの福岡」を撮り下ろす、 2021年8月31日に閉館を迎えるイムズと三菱地所アルティアムが共同で企画したオリジナルの特別な展覧会です。 再開発の渦中である福岡・天神で、2人の写真家が街とその街にかかわる人々を撮影しています。 福岡の方ではないにもかかわらず、このなぜこのお二人の写真家の写真家にお願いをしたのか。そして、梅佳代さんのこれまでの作品、今回の撮影の様子。川島小鳥さんの私たちが見ている天神とは一味違ったノスタルジーを感じさせる人や風景について。 今回展示の作品の、お二人の写真の撮り方などたっぷりお聞きしました。 ―ともやす  実際に写真を撮られているときのお話をお聞きしたいのですが、お二人は撮り方が全然違うのですか? ―安田  そうですね、梅さんは天神を中心にその周辺を撮っています。イムズの館内の働く人なんかも撮っています。撮りたいと思ったらその場で声をかけて、パパパっととる感じです。 川島さんは、まず街になじむことから始まり、わりと長く滞在されながら時間をかけて、天神だけではなく糸島や博多、平尾などいろんなところに行って、その場所で友達を作って輪を広げながら撮影していました。 --- <このポーズは……放送を聞くとわかります> 第一線で活躍を続ける写真家2人の撮り下ろし作品が、同じ空間で対面する貴重な展覧会です。 ぜひ、放送を聞いて、会場でご体感ください! ■■■■■ TENJIN MATSURI 梅佳代「天神さま」 川島小鳥「ピンクの光線」 2021年3月20日(土) − 5月16日(日) 10:00 - 20:00 休館日 4月

Manami Uetake photo exhibition「Pixeillance」(ゲスト:写真家 上竹真菜美+ ツカノマレーベルこまきめぐみ)

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福岡市大手門のギャラリーエウレカで開催中。ツカノマレーベル企画による、 上竹真菜美写真展「Pixeillance」 をご紹介します! ***** この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ***** 写真家の上竹真菜美さん、ツカノマレーベルのこまき めぐみさん、 お二人のゲストをお迎えしてお届けしました。 始めに、こまきさんのツカノマレーベルとしての活動。 そして、上竹さんの普段の活動、これまでの作品についてお話いただきました。 上竹さん、現在東京拠点ですが、今年の後半はベルリンで活動する予定だそうです。そのベルリンの印象についても交えながら、お二人のこと、出会いなどをお聞きしました。 後半では、今回の展示 「Pixeillance」について。 「Pixeillance」は、 Pixel(画素)に Surveillance(監視)を合わせた造語だそうです。 上竹さんは、2015年くらいから iPhoneで撮っていた 街中の スナップを、今回企画をもらって、改めて言語化できるように考え動きだしたそうです。 ―三好P  文学作品との連続という「ツカノマ」マナーがあるそうで…… ―こまきさん  企画は、 いつも私が作品を見てから、こういうのをしたいなと考えるパターンが多くて……。今回は上竹さんの作品を見て、なにかやりたいなというのがありつつ、太宰の作品を読んてで、これで何かやりたいなとも思って。 太宰治の『待つ』という、戦争文学というジャンルに入れられているものですが、主人公の女性の独白形式で進んでいく短編小説です。 この主人公の女性が、駅の前に行ってさまざま な人々の光景(人間模様)を見てなにかを待っている。何を待っているのかわからない。 誰かを待っているのかもしれないけれど、それは人じゃないのかもしれない。それを 毎日 繰り返す、だたそれだけの話なんです。 本編を通して観察する側だった女性なんですが、最後の数行で 「私」自身も「見られる」者だったとい

「生誕130年記念 髙島野十郎展(1/20〜4/4開催)」久留米市美術館

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今週は、美術館に入るまでの景色も愛してやまない、久留米市美術館から 「生誕130年記念 髙島野十郎展」 をお届けします! ---------- 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ---------- 《久留米市美術館:高島野十郎展ポスターより》 久留米市美術館、学芸員の中山景子さんにお話を伺いました。 久留米出身の高島野十郎とは、どんな画家だったのか。 (あの蝋燭の絵の方ですよ(笑)) 髙島野十郎は、今では全国的に有名になった人気の洋画家ですが、 生前は、その名が知られることがなかったそうです。 前半では、成績優秀だった東京帝国大学農学部水産学科を卒業後、なぜ画家への道を選んだのかが、見えてくるような作品から解説いただきます。 ―中山景子学芸員(以下、中山) 野十郎の絵は、一見すると、風景画だ、生物画だと、描いているモチーフがわかる、写実的な絵だと言われるんですが、 実際に見ると、どこか変なんです。 実物よりも木がうねうねしていたり、空にどよーんと暗い雲が立ち込めていたり、なにか人間以外の生命の気配があるというか、それを樹木の姿に託しているとか、あるいはその時代の自分の内なる思いを表現しないと気が済まないというか。 ちょっと個性を出したい、思想を出したい、この世の真実を描いた結果がこのようになったのではないかと思います。 ―三好P 見たものの美しい瞬間をただ再現するのではなく、その先の表現に触りに行こうとしてる気がして、そこに野十郎の格闘が見え、それがみずみずしくもあるなと感じました。 ―中山 見る人によると、早春の光の中のびのびと枝を伸ばす、明るい絵に見えると。 あるいは、何か苦悶している、悩みもがいているような絵にも見えたり、そういう不思議な絵です。 後半は、そこからの画家としての野十郎とその作品、そして、見る者の心の内まで照らし出すかのような静かな光を描いた晩年の作品について、たっぷり解説いただきました。 蠟燭や月、太陽をテーマとした連作は、野十郎の画

熊本県 つなぎ美術館特集(ゲスト:学芸員楠本さん/津奈木町役場濱田さん)

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2月28日と、3月8は2回にわたって、熊本県津奈木町の〈つなぎ美術館〉特集! 放送内容と、当番組プロデューサー三好の現地取材レポートを、写真とともにご紹介しま す。 ーーーーー この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ーーーーーー 三好Pです。 先日2/28&3/8に放送した「つなぎ美術館」特集のおまけとして、現地取材レポートをご紹介します。 ▶︎津奈木町は、熊本県の最南部・水俣市と隣接する町民わずか4,500人の小さな町です。 かつてこの町が蒙った水俣病からの再生を美術に託し、町をあげてのアートプロジェクトを80年代から続けてきました。2001年4月には町営の〈つなぎ美術館〉が開館。2021年を20周年イヤーとして、現在複数のプロジェクトが進行中です。   【2021年の〈つなぎ美術館〉 スケジュール 】 ▶︎これまで番組では、様々な地域におけるアートの取り組みをご紹介してきました。 ある時期から僕は、どこのお話を聞くにも「それはアートの取り組みであるべきか」を考えるようになりましたが、〈つなぎ美術館〉には、その必然性があります。   課題解決と問題提起。各地域でのアートプロジェクトの多くは、集客促進や話題づくりといった「課題解決」のために始められますが、アートが一番その力を発するのは「問題提起」の側にあります。  アートの表現そのものや、それが地域に生まれる過程を通じて、各地固有の問題を皆に見えるかたちに顕在化させ、考え合える「装置」として はたらくこと。 そこで生まれ落ちたヒントは「課題解決」へ活かし、また次なるレイヤーの「問題提起」へと移っていく。こうしたスパイラルを両輪で回し続けることが、地域におけるアートプロジェクトの要点ではないかと考えるようになりました。 ▶︎津奈木町には「水俣病で蒙った町民の心の傷を再生す」という、短期的な取り組みではとても歯が立たない命題が与えられました。 こういうときこそ、アートの出番です。  瞬間最大風速で大き