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コレクティヴと考える―パンデミック以降の地域文化活動の可能性(ゲスト:九州芸文館 |福岡県文化振興課 羽鳥悠樹学芸員)

毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  +++++ 九州芸文館 で5月8日から企画開催されている「 コレクティヴと考える―パンデミック以降の地域文化活動の可能性 」を九州芸文館の羽鳥悠樹学芸員にご紹介いただきました。 アートシーンの中で、この放送の中でも度々出てくるキーワード「コレクティヴ」。 コレクティヴとは、一体なんなのか? これまでのコレクティヴ。近年、美術界で使われるようになったコレクティヴ。 今幅広く使われているコレクティヴをわかりやすく解説いただきました。 そして、この企画「 コレクティヴと考える―パンデミック以降の地域文化活動の可能性 」の概要を。 一つ目は、オンライン・トークで、インドネシアから8組のコレクティヴを招き、それぞれの活動についてトークをしてもらうものです。 コレクティブとして作品を作る上で、一番大事な活動”集まって話をする”ことができない 今 、その課題に彼はどう立ち向かっているのかなどを共有します。 もう一つは、オフラインで進行する「コレクティヴちっご」のプロジェクト。 インドネシアのコレクティブの事例を参考にしながら、九州芸文館にきていただいたメンバーでディスカッションをし、ここ筑後で何ができきるかを考え、最終的にはこのメンバーで何か地域文化活動を企画、実施しようというプロジェクトです。 オンラインとオフラインの両面から、人が集まるということについて、参加者全員で考えていきます。 先日開催された「コレクティヴちっご」には、10代から50代まで幅広い層が集まったそうですよ。 この2つのプロジェクトは、 特設サイト にアーカイブされて、プロジェクトで何が起こっているのかということを、 ウェブサイト を通して見ることができるそうです。ヴァーチャルな展覧会ですね。 放送では、羽鳥さんが近代美術の研究のためにインドネシアを訪れたときの、コレクティブの様子なども聞かせていただきました。 ぜひお聴きください。 放送後1週間は、radiko

「Transitional Landscape: 遷移する風景♡」@西木倉庫 

5月16日日曜日は、福岡市薬院の西木倉庫で開催されている 「遷移する風景♡」 をご紹介します。 ******** 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ******** この展示、3人の作家によるものですが、それぞれの活動拠点である福岡( 浦川大志 )、東京( 梅沢和木 )、京都( 木村翔馬 )の三都市を巡回し、開催されます。 今回は、アーティストの梅沢和木さん、浦川大志さんと、この展覧会を企画した山中慎太郎さんをゲストにお迎えしてお届けしました。 (木村翔馬さんはどうしてもスケジュールの都合がつかず……) 元々、作家同士つながりがあったという、この3名の展示が実現した経緯。 それぞれの活動経歴、今の作風になるまで(高校生の頃のお話も!)などのエピソードなどもお聞きしながら、今回の展示の見どころ、そもそも風景画とは?そして遷移する風景とは?…… 作家の方から直接、作品が出来ていく過程、頭の中をお聞きすることができた 贅沢 な回です。 「遷移する風景♡」 会期:2021年5月3日(月祝)〜5月30日(日) 会場:西木倉庫 (福岡県福岡市中央区薬院1-4-13-2F) 開場時間:12:00〜19:00 放送後1週間は、 radiko のタイムフリー機能でお楽しみいただけます。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。  ■ Podcast    ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています   *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部   福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz       パーソナリティ:佐藤ともやす   放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30   ―Presented by:株式会社明治産業

高畑勲展 日本にアニメーションに遺したもの (ゲスト:福岡市美術館 学芸員 山口洋三さん)

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5月9日(日)の放送は、春の漫画ツーリズム最終回となる第5弾! 福岡市美術館から、 【高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの】 をご紹介します! ******* 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、 見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ******* 《展覧会チラシ画像より》 これまで見てきた、春の漫画ツーリズムの他の会場の展覧会にも通じるものを感じたというともやすさん。 ―ともやす  この展覧会を見た率直な感想が、”すごい人なんだな”ということなんです。今更何言ってんだと言われるのはわかっているんですが……改めて、高畑さんって、とんでもない人だなと。 ―三好P いろんなベクトルで、とんでもない人ですよね。 手掛けた作品はみなさんご存じ 「かぐや姫の物語」「火垂るの墓」 少し時代をさかのぼって 「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」「母をたずねて三千里」 今から50年以上前、初監督作品となる 「太陽の王子 ホルスの大冒険」 日本のアニメーションに新たな可能性を切り開き、多くのアニメーション作家(宮崎駿監督や、富野由悠季監督など)に影響を与えた高畑勲監督。 ―山口さん  ホルスの大冒険は、これが50年前のアニメーションなのか、という驚きがありますよね。 今も絵がうまい人たくさんいますが、この時代に絵の才能を持った人たちが、固まって出てきたということの 不思議さ がありますよね。 ―三好P  多くのアニメーション作りのプロセスやノウハウを発明してきた方なんだな というのを感じました。 ―山口さん  一番今のアニメーションに影響与えているのが、レイアウトシステム というやつで…… ―ともやす  発明が多いんですよね。それが限られた時間の中でクオリティを保つという ことなんでしょうけど。 ◆ ―山口さん  ハイジの第1話のクライマックスで、厚着のハイジが、アルムの山を見た瞬間に服を脱ぎ走り出すシーンがありますが。ペーターと一緒に笑って走り、最後はヤギまで一緒に飛び跳ねて踊り出す。そこまで見ると ”

デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展(ゲスト:久留米市美術館 学芸員佐々木奈美子さん)

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5月2日の放送は、春の漫画ツーリズム第4弾! 久留米市美術館 より「 デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展 」をご紹介します! ・・・・・・・ 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ・・・・・・・ 少女漫画家の萩尾望都先生の特別展「 デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展 」。 久留米市美術館、学芸員の佐々木奈美子さんに詳しくお話を伺いました。 福岡、大牟田出身の萩尾先生。よく石橋文化センター(久留米市美術館)にも行かれていたそうです。 《久留米市美術館チラシより》 ―佐々木さん  石橋文化センター(久留米市美術館)は、バラが今、盛りなんですよ。その光景がどこか心に残っていて、「ポーの一族」のバラの庭の中に反映されていたらいいなと思っております。 今回の展覧会は、有名な漫画家だからということだけではなく、地元作家ということ、そして、ここがバラがきれいな場所として皆さんに足を運んでいただいている施設であるということから企画されました。 デビューは1969年。 その頃は、一気に少女漫画雑誌が刊行された、少女漫画のビッグバン的な時代だったそうです。 ◆ ―佐々木さん  このころ、萩尾先生と前後してデビューした作家は、今も現役で活躍している方が多いんです! 何かが生まれた、そういう時代だったのかなと思います。 ◆ 1972年、「ポーの一族」の連載が始まるのと同時期に、ベルサイユ薔薇も始まっています。 それまでの少女漫画は、「読んで楽しかった」で終わっていた、読み捨てられていたもの。 それが、今では当たりとなっている、 雑誌連載→単行本発売 という流れを作った、 何度でも読み返すに堪え得る作品、というのが証明されるきっかけになった作品だったそうです。 ◆ 他にも、もはや文学である、ベルばらやポーの一族が、当時の少女たちにどのように受け止められていたのか。 ポーの一族では、永遠の少女・少年であり、生き続けてしまうというバンパネラを題材にしたことで、少女た