高畑勲展 日本にアニメーションに遺したもの (ゲスト:福岡市美術館 学芸員 山口洋三さん)
5月9日(日)の放送は、春の漫画ツーリズム最終回となる第5弾!
福岡市美術館から、
【高畑勲展-日本のアニメーションに遺したもの】をご紹介します!
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毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が
わかる、見つかる、共有できる!
カルチャー、アートプログラム、
明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。
これまで見てきた、春の漫画ツーリズムの他の会場の展覧会にも通じるものを感じたというともやすさん。
あなたの暮らしを豊かにするヒントを、
オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、
はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。
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《展覧会チラシ画像より》 |
これまで見てきた、春の漫画ツーリズムの他の会場の展覧会にも通じるものを感じたというともやすさん。
―ともやす この展覧会を見た率直な感想が、”すごい人なんだな”ということなんです。今更何言ってんだと言われるのはわかっているんですが……改めて、高畑さんって、とんでもない人だなと。
―三好P いろんなベクトルで、とんでもない人ですよね。
手掛けた作品はみなさんご存じ
「かぐや姫の物語」「火垂るの墓」
少し時代をさかのぼって
「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」「母をたずねて三千里」
今から50年以上前、初監督作品となる
「太陽の王子 ホルスの大冒険」
日本のアニメーションに新たな可能性を切り開き、多くのアニメーション作家(宮崎駿監督や、富野由悠季監督など)に影響を与えた高畑勲監督。
―山口さん ホルスの大冒険は、これが50年前のアニメーションなのか、という驚きがありますよね。
今も絵がうまい人たくさんいますが、この時代に絵の才能を持った人たちが、固まって出てきたということの不思議さがありますよね。
―三好P 多くのアニメーション作りのプロセスやノウハウを発明してきた方なんだな
というのを感じました。
―山口さん 一番今のアニメーションに影響与えているのが、レイアウトシステム
というやつで……
―ともやす 発明が多いんですよね。それが限られた時間の中でクオリティを保つという
ことなんでしょうけど。
◆
―山口さん ハイジの第1話のクライマックスで、厚着のハイジが、アルムの山を見た瞬間に服を脱ぎ走り出すシーンがありますが。ペーターと一緒に笑って走り、最後はヤギまで一緒に飛び跳ねて踊り出す。そこまで見ると”子どもの心の開放”っていうのが、非常に丁寧に描かれているということがわかりますよね。
―ともやす 見る側のことも信じてくれているというか、僕らの想像力を信じて描くところを減らしているのも感じました。
◆
かぐや姫に始まり、かぐや姫に終わる……。最初の志を晩年に実現したという、「高畑演出」のこだわりが、制作ノートや絵コンテ、原画、セル画、映像などで紹介されています。
その「こだわり」が、どのように日本のアニメーションを進化させ、他の作品に影響を与えていったのかを、新たに発見された資料と合わせ、
”とにかくとんでもなくすごい人”
とOCOVスタッフが声をそろえて言う、高畑監督の豊かな作品世界の秘密に迫る展示です。会期|2021年4月29日(木)〜7月18日(日)
開館時間|午前9時30分~午後5時30分
※7月の金・土曜日は午後8時まで開館
※最終入館は閉館の30分前まで
会場|福岡市美術館特別展示室
開館時間|午前9時30分~午後5時30分
※7月の金・土曜日は午後8時まで開館
※最終入館は閉館の30分前まで
会場|福岡市美術館特別展示室
特設サイト|https://takahata-ten.jp/
※詳しくはHPでご確認の上、足をお運びください。