投稿

6月, 2019の投稿を表示しています

行ってみよう!美術館散歩《久留米市美術館編》(ゲスト:学芸員 佐々木奈美子さん)

イメージ
6月最後の放送は、「行ってみよう!美術館散歩《久留米市美術館編》」。 美術館までの道中の“ワクワク感”も乗せてお届けします。 --------------- 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 -------------- ともやすさん、三好Pともに初めて訪れたという石橋文化センター、 その一角にある、久留米市美術館へ。 途中の噴水を眺めながら建物に向かっていきますが…… 石橋文化センター の素晴らしきこと!(のっけから三好P大興奮です。) 文化を愛するものにはまさに「楽園」! (←三好P) それでは、美術館へ。 学芸係長の佐々木さんにお話しを伺います。 石橋美術館として親しまれ、2016年新たに久留米市美術館として生まれ変わった施設は、 公益財団法人石橋財団より久留米市に寄贈されたものです。 そして、 石橋美術館 別館 は改修され、現在 石橋正二郎記念館 として、 石橋財団コレクションの絵画を定期的に入れ替え展示されています。 現在開催中の展覧会「ラファエル前派の軌跡」が、 なぜ、ここ久留米市美術館で 開催されているのかの理由が…… その石橋正二郎記念館にあります。 久留米での必然性。 偶然ではない、 美術の物語がここに ありました。 (ぜひ、その理由は放送で……) 建物はちょっと違うものの、同じ石橋文化センターの園の中、 ぜひ、美術館と記念館セットでご覧いただくことをおすすめします! ご存じブリジストンの創業者、石橋正二郎氏の一番の望みだったという ご自身の生まれ育った久留米を大事にし、その地の文化に貢献する。 そして、 作家を守り、その作品を見ることで、 市民も楽しく幸福せになる。 そんな思いが、所蔵品にも、このセンター内にあふれています。 そして、話は、久留米市美術館になってから……へ。 今、 九州の洋画を中心に 少しづつ増やしていっている最中だそうで、 徐々に作品が増えていくのを、 見てい

令和から始めたいアート体験 書道編(ゲスト:パピロジェ サオリさん)

イメージ
6月23日(日)の放送は、福岡で活動するアイドルグループ『 パピロジェ 』のメンバーで、書家という異色の才能を発揮する、saori(サオリ)さんをお迎えして、 特集 「令和から始めたいアート体験 書道編」 をお届けします。 ーーーーーーーーーーーーー この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、 見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ーーーーーーーーーーーーー 今回は、ともやすさんのこんな言葉から始まりました。 ―ともやす  「放送の中で、個人的にチェックしていただきたいポイントがあります。ある瞬間、三好Pが恋に落ちていきます。」 番組内で初めて、アート体験をするという試み。アイドル兼書家というサオリさんから【書】についてお聞きします。 福岡の博多・天神・北九州で毎週末ライブを開催している「パピロジェ」のサオリさんですが、書家としては既に20年(幼稚園のころから?)のベテランです。 書道、書写、習字との違い……皆さん知ってました? 「書道」になって初めて芸術と言われるものになるらしいですよ。 お手本があって、それに倣ってきれいに書くもの、そこから 芸術にしていく……と書道の作品になっていくそうです。 私たちがこれまで「書道」と思っていたもの中が、そんなに細かくわかれていることを、スタッフ一同知りませんでした。 ―ともやす  お母様の書道教室がきっかけで、書道を始めたとお聞きしましたが、 「書家」 として活動し始めたきっかけはなんですか? ―サオリさん  「大学の卒業展覧会がきっかけです。先生にパフォーマンスしたいと言いました。 そこから、別の機会にも、天井から釣り下がった布でくるくる回る、アクロバットパフォーマンスの方の前で、壁に貼った大きな紙に描くというライブパフォーマンスをしたり……ここのあたりから書家と名乗り始めました。」 ―三好P  「 絵画とかに比べると、『書』って一発勝負感があるんですが、作品の何をもって、どこでO

九州インターナショナルアートキャンプいよいよ始動!(ゲスト:画家 香月美菜さん)

イメージ
6月16日(日)のゲストは、この夏、福岡で開催される「九州インターナショナルアートキャンプ」実行委員会、副代表であり、注目の若手画家、香月美菜さん。 香月さんの画家としての活動と、アートキャンプとは一体なんなのか⁉ をご紹介いただきました。 =============== 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 =============== 前半は、美術家としての香月さんの活動について伺います。 福岡出身の香月さんの活動の拠点は、北九州と 京都 ですが、 先日は、台湾でも個展を開催したばかりだそうです。 作品のテーマはズバリ! 絵の具 。 なにかを描くための道具である絵の具。その絵の具で人、花を描いて見せるではなく、 絵の具そのものを 「絵の具」 として見せる作品として、抽象画として描いているそう。 様々な 青 を使って描く香月さんの作品は、これまで最大で207色の青色を表現したことがあるとか。 みなさんが、学校で使っていたのと同じアクリル絵の具を、濃淡も含め、たくさん使って描かれています。 なぜ、アクリル絵の具になったのか? 制作時間のヒミツ。 そして、 「最後の仕上げの一瞬は、毎回緊張します。」 という香月さんの作品が出来上がるまでの様子を、たっぷりお話しいただきました。 (ぜひ、放送内容を聞いてくださいね) そして「青」という色の理由。 青のグラデーションを作っていくうちに、どこかに世界共通の「青」があるのではないか。 真実の「青」とは。 「青」へのこだわり。終わらない「青」への探求心。 また、色以外でも、絵の具の表情についても考えるそうです。 絵の具の質感、にじみ、絵の具の形ってなんなんだろう……と。 「人間の想像力は果てしないし、作品を作る上で、 考えることはずっと続けていきたい」と香月さんは言います。 香月さんの作品は、見る人によって、 「洞窟から見た光みたい」 「深

ピアノ、それは瞬間芸術(ゲスト:ピアニスト 小林愛実さん)

イメージ
6月9日(日)は、ピアニスト小林愛実さんをゲストにお迎えして「ピアノ、それは瞬間芸術」をお届けします。 ****** この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ***** 今回、番組2回目となるクラシック特集。  (ご参考: NPO法人ドネルモ代表理事 山内泰さん 「クラシック~それは幽霊の音楽~特集」 3歳からピアノを始め、7歳でオーケストラと共演、9歳で国際デビューを果たした愛実さん。 その後、ニューヨーク・カーネギーホールには4度出演、パリ、モスクワ、ポーランド、ブラジル等に招かれ、数々の著名指揮者、オーケストラとの共演を果たし、国内でも、N響、読売日響、東京フィル、兵庫芸術文化センター管弦楽団、日本フィル等と共演。サントリーホールをはじめ、各地でもリサイタルを行い高い評価を得ている、注目の若手ピアニストです。 幼少期より多くのメディアから注目を集め、既に多数のテレビやラジオ番組にも出演しています。  そんな愛実さんのピアノを始めるきっかけとなるエピソードや、音楽のことは全くわからない、と言うご両親との微笑ましく面白いやりとりなど聞かせていただきました。 ただただ、楽しく弾きたいという気持ちから、大きくなるにつれ、ピアノを弾くことが仕事のようになってくることに戸惑った時期。 環境のせいでピアノを弾いているのか、本当にピアノが好きで弾いているのか…… アメリカに留学したばかりで、言葉もわからない、私はなぜここにいるんだろうと 辞めたくなったそうです。 ただ、自分のために環境を整えてくれている両親にピアノで恩返ししなければ…… と気負って辞められずにいたある日 とうとう「ピアノを辞めたい。帰りたい。」と弱音を吐くと お母様は、「いつでも帰ってきていいんだよ。ピアノやらなくてもいいんだよ」 と言ってくれ、そこで一気に楽になったそうです。 そんなお母様は、今でも、 いつでもやめていい。 やりたい

福岡文学カルチャーの新スポット!「本のあるところajiro」(ゲスト:書肆侃侃房 藤枝大さん)

イメージ
6月2日(日)の放送は、 書肆侃侃房(ショシカンカンボウ)の藤枝大さんをお迎えして、 福岡文学カルチャーの新スポット! 「本のあるところajiro」を特集します。 ***** この番組は、毎週日曜の朝にお届けする「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ***** 今週は、昨年10月に福岡・天神にオープンした出版社が手掛けるカフェを併設する書店 「 本のあるところajiro 」 の藤枝さんにお話しを伺いました。 日本文学、海外文学、旅、紀行ものを主に取り扱う出版社、 書肆侃侃房。 書店は、小説の他、短歌の歌集、俳句の句集、詩集などに重点を置いてセレクトされています。 出版社なのに、書店運営?本の直売所? 全国でも珍しい展開をする「本のあるところajiro」ですが、自社で出版する海外文学や短歌の本を今後拡げていくためには、 どんな場所があればいいだろうかと考えた末、出来上がった書店だそうです。 ここでしか扱ってない珍しい本も数多くあるので、全国隔地からお店へ足を運ぶお客さんもいるそうですよ。 (写真: 書肆侃侃房のブログ つれづれkankanbouより ) マニアックで専門的な本を求めている人ばかりが集まるのかと思いきや、 こんな人たちに広がったらいいなぁと、当初イメージしていた20-30代の女性層がじわじわと増えているそうです。 専門書店の硬いイメージがなく、空間や本のセレクトも含めて、フレンドリーで居心地のいい場所になっているからでしょうか。 もちろん、ふらっと来た人も入りやすく、初めての人が手に取りやすい場所に 装丁もかわいらしいエッセイを置いたり。 知りたいという欲はあるけど、一体どこから手を付けていいかわからない という人を自然にその世界へ引き込む工夫が施されています。 そして、一歩踏み込んだ先には、ずっと短歌を詠んできた人にも、楽しんでもらえるような棚もあります。 入門編により過ぎると、専門的なものを探している人からす