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2019年10月20日日曜日

20年の軌跡、100年の旅(「アジア美術、100年の旅」)前半

10月20日は、福岡アジア美術館 開館20周年記念展「アジア美術、100年の旅」事前解説編として、番組スタッフが作品を見る前に、学芸員の趙純恵(チョウスネ)さんにお話しを伺います。


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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。
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1999年に開館した、アジアの近現代美術を専門的に紹介する世界に唯一の美術館、「福岡アジア美術館」の20周年を記念する「アジア美術、100年の旅」
番組2回目の登場となる、チョウスネさんにこの展覧会の見どころをご紹介いただきます。
チョウスネさんには、この番組が始まったばかりのころに、ご自身のプライベートなお話しも伺い、そのお話しの内容から、番組の一つのスタイルを見出したという、ともやすさん。
色とりどりのチラシを見て、旅をしているような感覚で、歴史を辿ることができると聞き、どんな感じで展覧会が展開されるのかワクワクしています。


まずは、今年二十歳を迎えた、福岡アジア美術館が生まれるにいたった歴史や、福岡市美術館、アジア太平洋博覧会などの繋がり、今この作品がこの美術館に収集されるまでの流れなどをお聞きした後に、展覧会の解説をいただきました。

チョウスネさん アジア美術館の所蔵の作品のほとんどが、20世紀初頭から今日までの100年間に制作された作品であり、その作品を通して広範なアジア美術をめぐる時間と空間の旅を提案するということから、今回アジア美術100年の旅という壮大なタイトルがつけられました。


その第1部では「東アジア」「東南アジア」「南アジア」の重要な近現代美術に加え、それぞれの地域色が濃く表れた作品、さらに民俗芸術、大衆芸術などが紹介されています。

解説いただいた作品の一部を紹介。
「東アジア」では、ウ・ティエンチャン(呉天章)
台湾の1950年代に撮られたレトロな写真をベースにした大型のインスタレーションは、下にあるボタンを押すと、真っ暗に暗転し、日本の統治時代の台湾で流行した曲が流れ出します。それに合わせて絵の中の、少女の像が消えたり、現われたりする……。

これは、10年ぶりに出した作品だそうですが、難しい仕掛けのため、内覧会の数時間前まで出来上がらず、急遽エンジニアを呼んだと。
その時代のその国の仕組みも合わせて、保存していかないといけないと改めて感じさせられたそうですよ。


また、各地域の会場の中心に「街角コーナー」として、旅の情報、食文化、作品の情報などを、いろんなものからキャッチできるよう展示されており、そこには、学芸員が現地調査に行った時のスナップ写真が飾られています。旅をしている感じになる仕掛がここにあるんですね。


続いて、「東南アジア」のエリア。
ほとんどが植民地の国だったという歴史の中で、西洋の技法で描かれたアカデミックな油彩画が充実しています。
シンガポールにずっと貸出ししていた作品が、久々にお披露目されているそう。


そして「南アジア」では、パキスタンのハート・マハルというグループによる宗教性と大衆性を併せ持った、表現の強い作品。こちらも鮮やかな絵と電飾が強い光を放つ作品です。(電球が切れてしまったら、日本には売ってないので大変だとか)


そして、第2部の「アジアのなかの福岡」では、1989年に始まったレジデンス・プログラムに参加した、アジアの作家たちによる選りすぐりの作品を紹介しています。
 
その中から……
アジアの女性作家の中で、今、最も評価されていると言っても過言ではないインドの作家、ナリニ・マラニ「ハムレット マシーン」。
システムが難しい作品で開幕して3日経つこの日でも、1日1回はトラブルが起こるという。毎日、祈りながら立ち上げる作品だそうです。
内容は、一見かなり難解なインスタレーションですが、自分のバックグラウンドを意識しながら、社会における女性の地位を問い直すインスタレーションです。

こうやって作品について聞いて行くと、なんとも作品の保存の難しさが目立ってしまいました(笑)


今回、この展覧会を考える上で、自分たちの作品はすごいんだぞ。
私たちはこんなにいろんなことをやってきたんだそ。
という視点だけではなく、非美術と美術の境界を問う活動を20年間してきたアジア美術館のそれは、遠くまで伝わっているのか、地元福岡の市民に伝わっているのか
というのが大きな課題だったそうです。

チョウスネさん 今回の展覧会は、美術の専門家にとっては物足りないかもしれないですが、アジア美術の入門編をこの20年を節目として改めてやりたいということで、分かりやすく地域別、時系列の構成をとりました。


続き可は次週!いよいよ作品と対峙します。

あなたも、ぜひ、放送内容を聞いてから、足を運んでみてください。

■■■■■■福岡アジア美術館 開館20周年記念展「アジア美術、100年の旅」
会期:前期 ~2019年10月22日(火)/後期 10月24日(木)~11月26日(火)
会期中、展示替えを予定しています。
観覧料:一般1000 (800) 円 高大生800 (600) 円 中学生以下無料
日曜~木曜:9時30分~18時まで/金曜・土曜:9時30分~20時まで
※チケット購入は閉室30分前まで。
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番組は、radikoのタイムフリー機能でお楽しみください。
また、この内容はYouTubeでも配信しています。
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発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)
放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部    
福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz
パーソナリティ:佐藤ともやす
放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

2019年10月13日日曜日

作品の裏ストーリーから楽しむアート【ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち】(福岡市美術館)

10月13日の放送は、「作品の裏ストーリーから楽しむアート」と題して、10月1日から福岡市美術館で開催中の特別展『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』を、先週に続き、学芸員の忠あゆみさんにご紹介いただきます。

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。
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先週は、フランス象徴主義を代表する画家ギュスターヴ・モローと言う作家について、そして代表作「出現」について解説いただきました。
今週は、ファム・ファタール(宿命の女)の側面、モローが追及していった技法などについてお話しを伺います。

第3章 宿命の女たち
19世紀末に、男性を誘惑し、翻弄し、時に命すら奪う魅惑的な女性、ファム・ファタール(宿命の女)という女性像が流行しました。
「出現」のサロメがファム・ファタールを具現化したものとして、評価されたのが、モローの人気の所以だったようです。
第3章では、その他のたくさんのファム・ファタールと言える、魅惑的で危険な女性が描かれています。

忠さん ギリシャ神話を始めとする、たくさんの物語に登場する女性たちが出てくるのですが、その数の多さにモローの造詣の深さを感じます。
強い女性を軸に、モロー独自の解釈で描かれていますが、会場には、その女性がどんな物語を背負っているのかという解説がついているので、それと比べながら、見る方々にそれぞれ解釈していただきたいなと思います。

ともやす 色使いが鮮やかですよね。

忠さん 色の塊を効果的に使う画家だと思いますね。
色彩の洪水というか……。一見暗いように見える絵も、じっくり見ていくと画面の端々に、いろんな色が散りばめられています。
印象派と同じ時代の作家なので、同時代的な新しさ。いろいろと解釈しながらできていったのではないでしょうか。


第4章 《一角獣》と純潔の乙女
清らかな乙女にしか手懐けられないと言われている空想上の動物一角獣を
安らいでいる美しい女性と描いています。

ともやす 色の印象もこれまでのファム・ファタールとは違う、優しい印象ですね。
同じ時期に、同じ人が手掛けたと思えないくらい対照的です。

忠さん 裏表の存在なんですが、清らかで触れてはいけない物としての女性と、その清らかさゆえに男性を惑わせ狂わせるファム・ファタールと同じで裏返しなのかもしれないと思います。

ともやす 両方あってこその女性という感じなんでしょうか

ともやす 忠さんが今回特に目を引かれる作品はどれですか?

忠さん 第2章の「出現」の習作にあるひとつで、頭の中のプロセスをたどれるような作品があります。筆の勢いが激しくて、サロメの心の動揺や物語の奥行が見えてくるような作品で、それがとても好きです。
第2章のプロセスが見えるコーナーは、真実を描こうとするモローの頭の中にある場面を形にするまでの、もがいている姿がよくわかります。
ぜひ実物をご覧いただいて、モローの人となりにもっと近づいていただければと思います。

会期中のギャラリートークもどうぞお楽しみに。

また、モロー展と同時時期に「博多の仙厓さん」でおなじみの「仙厓―小西コレクション」も開催中です。
こちらも合わせてお楽しみください。


「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」
福岡市美術館 (福岡市中央区大濠公園1-6) 
■会期:10月1日(火)~ 11月24日(日)9:30~17:30
    ※10月の金・土曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日:毎週月曜日 
    ※ただし10/14(月・祝)、11/4(月・振休)は開館。
     10/15(火)、11/5(火)は休館
■観覧料:一般1,500円、高大生800円、小中生500円 ※前売りは200円引


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放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部    
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パーソナリティ:佐藤ともやす
放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

2019年10月6日日曜日

作品の裏ストーリーから楽しむアート【ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち】(福岡市美術館)

10月6日の放送は、「作品の裏ストーリーから楽しむアート」と題して、現在、福岡市美術館で開催中の展覧会『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』を、学芸員の忠あゆみさんにご紹介いただきます。

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。
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神話や聖書をテーマにした作品で知られるフランス象徴主義を代表する画家、ギュスターヴ・モロー。その素顔は謎めいていると言われています。

友人たちからは、”パリの真ん中に引きこもった神秘家”と言われたほど、引っ込み思案で、頭の中で創作の世界を広げていくというタイプ。決して社交的ではなかったそうです。
そんなモローですが、美術学校の教師をしていた時の教え子には、後の20世紀絵画の作家として有名な、マチスやルオーなどがいるそうですよ。


時代は19世紀。科学が発展し、蒸気機関車や電話が発明され、産業の発展と共に、現実主義、物質主義の潮流にあり、目で見えない世界が軽んじられるようになってきたときに、モローは幻想的な内面を描くことで、真実を見出そうとしました。

その真逆に印象派と言われる作家たちがいます。
光学が発展し、光の印象を写すために点描を使い、目に見える物を、目に見えたように写すことの新しさを追及していったのが印象派です。
肖像写真が撮られ始めたのがこの頃だそうです。

忠さん モローが言った印象的な台詞に、「自分は手に触れるものも、目に見えるものも信じない。見えないもの、ただ感じるものだけを信じる」というのがあります。
モローにとって、芸術が目指すものは現実ではなく、現実の皮をはぎ取ったその奥に芸術が表すべきものがあると考えていたのではないでしょうか。


では、今回の4章で構成される展覧会のお話しを聞いていきます。

第1章 モローが愛した女たち
生涯独身であったモローが、母や、長年連れ添った恋人との交流を伝える素描や手紙から、描かれた女性だけではなく、モローの実生活においての女性たちとの関係性、プライベートなモローの姿が見えます。

母親への愛情も資料から見て取れるそうで、母親とモローは深い愛情で結ばれていたようです。

ともやす その母親への手紙(メモ)とはどんな内容なんですか?

忠さん 今度の展覧会でこんな絵を描くんだ!というような作品についてです。
母親は理解者だったのではないでしょうか。

ともやす 母ちゃん、おれやるよ!みたいな内容ですよね(笑)恋人に対してはどんな感じですか?

忠さん 自分が死ぬときには、手を握っていてほしいなど。この恋人は写真を見る限り、強気なイメージを受けますが、お互い対等な関係を築いていたのかなと感じます。

ともやす モローの絵ってちょっと、怖いイメージがあったんですが

忠さん 作品とパーソナリティーが重ならないですよね(笑)。
「生首」の絵の人って思って見ると意外な感じがします。どちらかというと、とても愛情深い人という印象で展覧会はスタートします。


第2章 《出現》とサロメ
新約聖書に登場するユダヤの王女サロメと、ヨハネの首を描いた印象的な作品。

忠さん 他の画家たちが描くサロメとは違う、凛として、自分の意思でヨハネの首を求めているサロメとモローはとらえている。
モローは、この関係性を独自に読み込んで表現しているのが新しい。この絵でサロメの印象がガラッと変わったと言われています。

ともやす 「出現」の色がついていない、線だけで描かれている背景が気になるんですが。

忠さん モローは一つの作品に長い時間をかけて暖める作家だったようで、一回展覧会に出した後にも、少しずつ手を加えていたと考えられています。
このサロメを装飾的な、宝箱のように仕立て上げたかったようで、サロメの内面にある、強い意志・想いが外側に出るような装飾を施したかった。それを演出するために、線描を加えたのではないかと思います。


第2章では、「出現」という一つの作品だけではなく、それができるまでのいろんなバリエーションの習作が展示されています。
アイディア段階のスケッチから、ヨハネと向かい合っているサロメの力強いポーズが生まれるまで(モデルを使って足の向きなどを研究している)が、ここではわかります。


今週は、第2章まで!続きは来週お届けします。


「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」
■福岡市美術館 (
福岡市中央区大濠公園1-6)
■会期:10月1日(火)~ 11月24日(日)9:30~17:30  
     ※10月の金・土曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日:毎週月曜日 
    ※ただし10/14(月・祝)、11/4(月・振休)は開館。
     10/15(火)、11/5(火)は休館
■観覧料:一般1,500円、高大生800円、小中生500円 ※前売りは200円引



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放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

2019年9月29日日曜日

「世界を変える美しい本|インド・タラブックスの挑戦」後半(ゲスト:三菱地所アルティアム/安田由佳子さん)

9月29日(日)の放送は、先週に続いて「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」後半をお届けします。

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その前に、9月の福岡はミュージックマンス。その締めくくりと言ってもいい「ミュージックシティ天神」が昨日、今日と開催されています。ともやすさんも、メインステージMCを務めていますよ!

さて、タラブックスのお話しは先週の続き。
インド、チェンナイは、すぐ近くに世界有数の長さを誇る、マリーナビーチがあり、お昼間はくつろいでいる人がいて、夜には屋台が出たりする素敵な街のようです。


タラブックスは、それまでインド国内でもあまり注目されることがなかった、民俗画家たちと一緒に本をつくってきました。

タラブックスの代表作『夜の木』も、インド中央部で暮らすゴンド族のアーティストたちとともに手がけた作品です。
それぞれの文化や歴史、価値観、代々受け継がれてきた民俗芸術を、彼らと向き合い、現地調査をし、直接「対話」をして、本づくりを行ってきました。

『夜の木』の他にも、これまで、お祭りや、お祝いのときに床や壁に描かれていた絵を絵本に使ったり、いろいろな民族といろんな絵本を作っています。
壁にかかれていたようなものを、出版物にして、世界に伝えられる形にしたというのも画期的ですね。
日本人の方との作家、建築家と協働で作った本もあるそうですよ。

ともやす 安田さんが、今回のこの展覧会を通じて、改めて思う魅力とはなんでしょう。

安田さん 絵本の魅力はもちろんなんですが、出版社としての活動の仕方。
明確なメッセージを持って活動しているところに魅力を感じますね。
今の日本だからこそ、注目されているし、新しい風を感じます。

ともやす いろんな文化を育てていますよね。すごい出版社ですよね。

安田さん 書籍だからこそ、世界中に届けられるというところもあるし、原画の魅力を伝えられるというのも魅力ですね。


タラブックスは印刷工房の職人たちも含めて、40人ほどの小さな会社です。
あえて小さくあることを選び、これからも、この規模で、できる範囲で、無理のないスピードで活動を続けていくということです。
世界から注目を集めて発注が来たとしても、相手に理由を伝えて待っていただき、従業員の時間、働き方や生き方を大切にしているそうです。(素敵ですね)


タラブックスのハンドメイド本にはすべてシリアルナンバーが付けられています。
もう美術品のようですね。
ここで生み出される本は、職人たちの手で誠実に作られる芸術作品です。
同じ本なのに、一冊ずつすべてが違う。
彼らの本づくりそのものに物語があるようです。


今回の展示は、21の本と、原画は100点。その他、映像、写真、絵巻物の現物、そして、
実際に手に取って見られる本も数点あります。
また、併設のショップでは、書籍はもちろん、タラブックスのグッズ(バッグ、缶バッヂ)が揃っています。中でも、缶バッヂは、ミスプリントを使って作っているので、一つひとつ模様が違うそうですよ♪
ミスプリントといえば、会場にある展示ボックスの側面も、ミスプリントが貼ってあり、よく見ると、日本語、韓国語、別の本と別の本の絵が重なり合ったりしているので、
そこを見るのも面白いそうです。


そして!
「新!俺にもそれを語らせろ」のコーナーでは、野村Dが調べてきてくれたチェンナイについての情報も。
意外と知らなかった、日本人も馴染めそうな都市ということがわかりました。
日本の企業もたくさんあるそうで、なんと!この秋日本からの直行便も就航になったそうです。
タラブックス、チェンナイ、どちらも気になりますね!
全国を巡回したこの展覧会は、「三菱地所アルティアム」が最終会場です。
お見逃しなく♪



『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』
■2019年8月31日  − 10月6日 )会期中休館日なし
■三菱地所アルティアム 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F

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パーソナリティ:佐藤ともやす
放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

2019年9月22日日曜日

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦 前半(ゲスト:三菱地所アルティアム/安田由佳子さん)

9月22日(日)の放送は、南インド、チェンナイから世界に評価される小さな出版社、タラブックスの展覧会。三菱地所アルティアムで開催中、『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』をディレクターの安田由佳子さんをお迎えして伺います。

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人口480万人ほど、インド4大都市のひとつ、チェンナイを拠点とする、タラブックスは、小さな出版社です。このタラブックスのあるチェンナイの街についても合わせて、以前「田根 剛 未来の記憶」で番組に登場いただいた、三菱地所アルティアム、ディレクター安田由佳子さんをお迎えしてお話しを伺いました。

1994年に、二人のインド人女性が設立し、活動しているタラブックス。
無数の少数民族がいるインドでは、言葉の数が多すぎること(780の言葉があるとも)、そして、口承という物語を言葉で伝えていく文化が根付いているので、インドから生まれた本があまりなかったと言います。
絵本は、外国のものがほとんどという状況で、子どもに読ませたい本がないと考えていた二人は意気投合して、『インドの子どものための本』『読書の楽しみを作りたい』を作りたいと立ち上げました。

ハンドメイドの美しい本として有名になった『夜の木』は、タラブックスのロングセラーヒットです。海外での評価も高く、いろんな国で翻訳されています。
[展覧会 チラシ画像より]

実際に本(「夜の木」)をスタジオにお持ちいただきました。
シルクスクリーン印刷で作られた、一色ずつ色を重ねていく技法で、古い黒い布をすいてから作った、手すきの紙が、夜をきれいな黒で表現しています。
製本も職人さんが一冊ずつ、針と糸で行うことで、印刷から製本まですべての工程がハンドメイドでなのです。

ともやす ずっと触っていたくなる手触りですねー。

安田さん 本を開くとインクの匂いもしますよね。今回の展覧会のポスターもインドで手刷りされているので、届いてから出すときに、やはりインクの匂いがしたんですよ。

大人が引き込まれるのが分かる本です。

来週も引き続き、『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』後半をお届けします。
■三菱地所アルティアム 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F
■2019年8月31日  − 10月6日 )会期中休館日なし


タラブックスの本づくりの全容を伝える展覧会。
今回お持ちいただいた、日本でもよく知られている『夜の木』を始め、ハンドメイド本を中心に、本や原画、写真や映像などをたっぷりとご覧いただけます。
全国を巡回したこの展覧会は、「三菱地所アルティアム」が最終会場です。


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2019年9月15日日曜日

現代アートの祭典「アートフェアアジア福岡2019」会場突撃レポート編

9月15日(日)の放送は、2年連続、主催の森田さんにご出演いただきお話しを伺った、九州最大の現代アートの祭典「アートフェアアジア福岡2019」。
OCOVスタッフ、念願の会場に突撃してのレポートです。

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アートフェアアジアは、今年で開催5年目となりました。
従来のホテルオークラに、今年は福岡三越のギャラリーも会場に加わり開催されています。

出展ギャラリーは、九州から札幌まで、国内は、もちろん香港、韓国、ベトナムといったアジアからも集結しています。

番組では、ホテルオークラの9Fの会場の様子をお届けしました。

客室ごとにギャラリーが作品を展示していますが、それぞれ特色があり、ベッドの白いシーツの上に作品が飾られていることには驚きました!
そして、作品数の多いギャラリーは、レストルームまで使って展示をしています。(これもおもしろい!)
生活をする空間により近い雰囲気で作品を目にすることができ、美術館や、ギャラリーで見るのとは違う楽しみがあります。
お客さん同士の距離も近く、ギャラリーの方との距離も近い……熱気に包まれた会場です。
気に入った作品があれば、もちろんお持ち帰りもできますが、行くだけで面白い!
ずっとその場にいられるなーと感じました。


最初は、イベントの エグゼクティブディレクターでもある画廊香月」さんに、西村陽平さんの作品について、詳しくご紹介いただきました。
(下の作品は一体なんでしょう。正解は放送の中に)

後半でご紹介するのは、北九州のGALLERY SOAP」。アジアのキュレーター、アーティストと一緒に展覧会を企画し、ツアーをしたり、ギャラリーでは、イベントスペースとして、音楽、演劇などを行っているそうで、アートフェアはこれが初めて。
出展作家の森山安英さん、江上計太さんらとその作品についてご紹介いただきました。

もう一つ、ベトナムから「AsiaHues(アジアヒューズ)」。
アメリカ在住のベトナム出身のアーティストの作品です。
ベトナムの地元のお皿に、人のパワーをイメージして絵が描かれていますが、女性のパワーを感じられる、かっこいい女性が描かれています。


そして、最後は、実行委員長の森田さんのインタビューを……

森田さん 来られているお客さんがハンターの目になっている。アートフェアが、ワクワクする理由かもしれませんね。
本来のアートの楽しみって、そこにあるのかもしれません。

ともやす どの部屋も全然違って、情報量が多いですねー。

森田さん それぞれのギャラリー、オーナーの思考、作家がその時代のいろんな物を研究して、独自の物を生み出そうとした、その結果が集まっているで、個性があって違うというところを見ていただけると嬉しいです。
距離が近く、作家とも気軽に話ができる、そういう機会を提供できるのも主催者として嬉しいです。
アジアを中心に考えると、福岡は中心地ですしね。日本のアートフェアの中心地に福岡がなってほしいし、そのきっかけになるといいですね。



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放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部    
福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz
パーソナリティ:佐藤ともやす 放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

2019年9月8日日曜日

2019年後半!見に行くべき展覧会はこれだ!特集(ゲスト:アルトネ 笠井優さん)

9月8日の放送は、この番組ではおなじみ、九州、山口エリアの展覧会情報&アートカルチャーWEBマガジン「アルトネ」の笠井優さんをお招きして、これからの芸術の秋、お薦め展覧会情報をお届けします!

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シーズンごとにお越しいただいて、いろんな情報を
提供いただいている笠井さんから、2019年後半見に行くべき展覧会はこれだ!
をご紹介いただきました。


では、さっそくいってみましょう~!

1.【有田×野老】展 ARITA × TOKOLO
 美術、建築、デザイナーとして活躍する野老朝雄さんが、有田焼きでつなぐ青の世界を インスタレーションで表現します。
 野老さんといえば、東京2020オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムが有名ですね。

[佐賀県立九州陶磁文化館 第1・2展示室]
2019/09/20(金) 〜 2019/11/24(日)
  [有田×野老]展 チラシより

2.日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」
小説や漫画などなど、世代を超えて知られる三国志を「リアル三国志」を合言葉に、
漢から三国の時代を紐解きます。

横山光輝さんの漫画の原画や、人形劇の放送で使用された人形の展示、そして
武将メーカーで「三国志の武将になったあなた」を作ることもできる!
様々なコラボ企画も楽しみです。

[九州国立博物館]
2019/10/01(火) 〜 2020/01/05(日)


3.仙厓―小西コレクション
日本最初の禅寺である聖福寺の住職を務め、「博多の仙厓さん」と慕われた禅僧、仙厓義梵のコレクション展。

親しみやすい書画を通して禅の教えをわかりやすく伝えたことから、
博多では、地元の文化人や実業家による仙厓コレクションが数多く形成されました。

今回は、福岡市で証券会社を経営されていた小西友次郎氏の収集品。
ご子息の昭一氏からの寄贈を記念しての展覧会です。
画業の初期に描かれた禅画から、晩年のゆるくてかわいい動物たち、そして、茶器や文房具などの日用品も含んだ、博多の仙厓さんの魅力すべてが見える展覧会になっています。

[福岡市美術館]
2019/10/01(火) 〜 2019/12/01(日)

4.ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち
同時期開催、福岡市美術館のギュスターヴ・モロー展。神話や聖書をテーマにした作品は、仙厓展と真逆のタイプですが、こちらもどうぞお楽しみに♪

[福岡市美術館]
2019/10/01(火) 〜 2019/11/24(日)


5.福岡アジア美術館 開館20周年記念展 「アジア美術、100年の旅」
世界で唯一のアジアの近現代美術を専門とする、福岡アジア美術館の開館20周年を記念して、約3000展あるコレクションの中でも、特にアジアを感じられる作品を紹介する展示です。
アジア美術館の滞在制作事業で生みだされた作品の展示もあります。
各地域に共通する時の動向や影響、様々な経緯でアジア美術館にたどり着いた
作品群から、アジアとの交流拠点という理念で生まれた美術館の20年の歩みを見つめることができます。

関連イベントもたくさんありますので、こちらもチェックしてくださいね♪

[福岡アジア美術館]
2019/10/05(土) 〜 2019/11/26(火)

秋から冬にかけて、またまた楽しみな展覧会がたくさんです。
ぜひ、ご覧になった感想も、番組までお寄せください。
お待ちしております!




放送内容は、Radikoのタイムフリー機能でお楽しみください。
また、この内容はYouTubeでも配信しています。

 ♬ 明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」
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発信局:LOVE FM (http://lovefm.co.jp/)
放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部    
福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz
パーソナリティ:佐藤ともやす 放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

20年の軌跡、100年の旅(「アジア美術、100年の旅」)前半

10月20日は、 福岡アジア美術館 開館20周年記念展「アジア美術、100年の旅」 事前解説編として、番組スタッフが作品を見る前に、 学芸員の 趙純恵(チョウスネ)さんにお話しを伺います。 ++++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わか...