デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展(ゲスト:久留米市美術館 学芸員佐々木奈美子さん)

5月2日の放送は、春の漫画ツーリズム第4弾!

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あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 
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少女漫画家の萩尾望都先生の特別展「デビュー50周年記念 萩尾望都 ポーの一族展」。
久留米市美術館、学芸員の佐々木奈美子さんに詳しくお話を伺いました。
福岡、大牟田出身の萩尾先生。よく石橋文化センター(久留米市美術館)にも行かれていたそうです。

《久留米市美術館チラシより》

―佐々木さん  石橋文化センター(久留米市美術館)は、バラが今、盛りなんですよ。その光景がどこか心に残っていて、「ポーの一族」のバラの庭の中に反映されていたらいいなと思っております。
今回の展覧会は、有名な漫画家だからということだけではなく、地元作家ということ、そして、ここがバラがきれいな場所として皆さんに足を運んでいただいている施設であるということから企画されました。


デビューは1969年。
その頃は、一気に少女漫画雑誌が刊行された、少女漫画のビッグバン的な時代だったそうです。


―佐々木さん  このころ、萩尾先生と前後してデビューした作家は、今も現役で活躍している方が多いんです!
何かが生まれた、そういう時代だったのかなと思います。

1972年、「ポーの一族」の連載が始まるのと同時期に、ベルサイユ薔薇も始まっています。

それまでの少女漫画は、「読んで楽しかった」で終わっていた、読み捨てられていたもの。
それが、今では当たりとなっている、雑誌連載→単行本発売という流れを作った、
何度でも読み返すに堪え得る作品、というのが証明されるきっかけになった作品だったそうです。

他にも、もはや文学である、ベルばらやポーの一族が、当時の少女たちにどのように受け止められていたのか。
ポーの一族では、永遠の少女・少年であり、生き続けてしまうというバンパネラを題材にしたことで、少女たちは何を受けとっていたのか。
当時の出版事情など、たっぷりお聞きしています。

―佐々木さん  この時期の結果として、革命なんですけど、萩尾先生は、決して革命家ではないんですよね……。もし、漫画の神様がいるとしたら、そこから遣わされたシャーマンというか(笑)私たちにそれを伝えようと、この世に降りてきた存在なんじゃないかと。

佐々木さんが、学芸員という立場から、ファンとしての気持ちをぐっとこらえて、解説してくださっているのがわかる、それが電波ににじみ出ている回でした。


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