世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦 前半(ゲスト:三菱地所アルティアム/安田由佳子さん)

9月22日(日)の放送は、南インド、チェンナイから世界に評価される小さな出版社、タラブックスの展覧会。三菱地所アルティアムで開催中、『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』をディレクターの安田由佳子さんをお迎えして伺います。

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、
「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。
あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。
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人口480万人ほど、インド4大都市のひとつ、チェンナイを拠点とする、タラブックスは、小さな出版社です。
このタラブックスのあるチェンナイの街についても合わせて、以前「田根 剛 未来の記憶」で番組に登場いただいた、三菱地所アルティアム、ディレクター安田由佳子さんをお迎えしてお話しを伺いました。

1994年に、二人のインド人女性が設立し、活動しているタラブックス。
無数の少数民族がいるここでは、言葉の数が多すぎること(780の言葉があるとも)、そして、口承という物語を言葉で伝えていく文化が根付いているので、インドから生まれた本があまりなかったと言います。
絵本は、外国のものがほとんどという状況で、子どもに読ませたい本がないと考えていた二人は意気投合して、『インドの子どものための本』『読書の楽しみを作りたい』を作りたいと立ち上げました。


ハンドメイドの美しい本として有名になった『夜の木』は、タラブックスのロングセラーヒットです。海外での評価も高く、いろんな国で翻訳されています
[展覧会 チラシ画像より]

実際に本(「夜の木」)をスタジオにお持ちいただきました。
シルクスクリーン印刷で作られた、一色ずつ色を重ねていく技法で、古い黒い布をすいてから作った、手すきの紙が、夜をきれいな黒で表現しています。
製本も職人さんが一冊ずつ、針と糸で行うことで、印刷から製本まですべての工程がハンドメイドでなのです。

ともやす ずっと触っていたくなる手触りですねー。

安田さん 本を開くとインクの匂いもしますよね。今回の展覧会のポスターもインドで手刷りされているので、届いてから出すときに、やはりインクの匂いがしたんですよ。
大人が引き込まれるのが分かる本です。

来週も引き続き、『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』後半をお届けします。
■三菱地所アルティアム( 福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F)
■2019年8月31日 (土) − 10月6日 (日)会期中休館日なし

タラブックスの本づくりの全容を伝える展覧会。
今回お持ちいただいた『夜の木』を始め、ハンドメイド本を中心に、本や原画、写真や映像などをたっぷりとご覧いただけます。
全国を巡回したこの展覧会は、「三菱地所アルティアム」が最終会場です。


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 ♬ 明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」
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発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)
放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部    
福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz
パーソナリティ:佐藤ともやす
放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30

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