田部光子展「希望を捨てるわけにはいかない」(福岡市美術館 学芸員 正路佐知子さん)

1月6日・12日は、お久しぶりの福岡市美術館から、現在開催中の

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毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! 
カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 

あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 
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ともやす  たった今観覧してきたのですが、まずはじめに、時間が足りなかった!そしてボディブローをくらったような、ひとつひとつの作品に撃たれたような衝撃を感じています!

三好P  強い作品群でしたね~。僕は、ひとつひとつの作品を見つめるたびに、大きな石の塊をドスンをくらっているような印象がありました。

正路さん  それは、初めて聞いた表現です!
田部光子さんの作品って、見る人に向けて、また社会に向けて、なにかを発しているというのは感じるんですが、私が受け取っているのは「ポジティブなエネルギー」なんです。
全ての作品が、外に向けられていると思うんです。
自画像がないでしょう!画家って自画像的なもの描くでしょう?内生的に自己を見つめて……というような。
ところが、田部さんの作品は、そのほとんどが、外に向けて問いかけたり、自分自身が思っていること伝えようとする、意志表明だったり、そういうエネルギーを発する美術だと感じています。


作品を見た直後の、それぞれのとらえ方についての話は尽きませんが、
改めて田部光子さんについて、担当学芸員の正路佐知子さんにご紹介いただきました。

田部光子さんは、この番組で幾度となくご紹介してきた、福岡の前衛美術集団「九州派」の主要メンバー。福岡の美術界だけでなく、女性たちをけん引してきた美術家です。

この展覧会は、田部さんご本人のご許可を得て、これまであまり紹介されることのなかった、1970-80年代を含む「九州派」時代から、現在までの活動を、作品と資料で伝えている展覧会です。

田部さんから、あなたは『私の生き字引』とまで言われた正路さんの、詳しい解説お聞きになってから、ぜひ、強いエネルギーを感じに、福岡市美術館へ足をお運びください。


田部光子の活動の背景をより深く理解する
田部光子展「希望を捨てるわけにはいかない」
会期:2022年1月5日(水)〜3月21日(月)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
 ※いずれも最終入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日
 ※2022年1月10日(月・祝)は開館、1月11日(火)休館。
会場:コレクション展示室 近現代美術室A・B
※観覧料、関連イベントなどの詳細は、こちらをご確認ください。

《福岡市美術館HPチラシ画像より》

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