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福岡サイトスペシフィック現代建築 後編(ゲスト:建築家水谷元さん)

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先週に続き、建築家の水谷元(はじめ)さんをお招きして、 「福岡サイトスペシフィック現代建築」後編をお届けします。 +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 +++++ 前回 は、福岡のレジェンダリーな建物ついて伺いました。 今週は、都市開発真っ最中の天神エリア、博多エリアで、新しくできる建物や街の動向をお聞きします。 ―三好P 福岡のレジェンドたちの建築がある中で、これからは「天神ビッグバン」に、「博多コネクティッド」と大きな動きがあるわけですが、そのあたりをお聞かせいただけますか。 ―水谷さん それが次の時代のレジェンドになっていくのでしょうね。 まず、福岡で活躍している建築家の最近のプロジェクト、 水上公園のシップスガーデン と ハレノガーデン をご紹介しましょう。 どちらにも共通するのが、公園内に施設を作るということができるようになった制度を利用して、建築家と事業者がセットで採用されたものということです。  公園としての機能を失わないように、建物を作るので規模が決まってしまいます。 少し先にシップスガーデンが完成したのですが、商業施設として、お金を払わないと使えないスペースだけになってしまうといけないので、手前に公園のスペースを設け、屋上をデッキにし、街と一体になれる場所として作られたようです。 (放送では 建築をした井手さん とのやり取りもお話しいただいてますよ) (c) yHa architects ―水谷さん もうひとつ、 ハレノガーデン の設計者の平瀬ご夫妻は、スイスの設計事務所でお仕事をされていたそうで、その影響をうけているのではないかと思います。 スイスの建築は、自然と一体になるようなデザインが多いんです。 地形的建築(ランドフォーム・アーキテクチャー)といいますが、それを反映させているので...

福岡サイトスペシフィック現代建築 前編(ゲスト:建築家水谷元さん)

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1月19日の放送は、Atelier HUGE、建築家の水谷元(はじめ)さんをお招きして、 「福岡サイトスペシフィック現代建築」前編をお届けします。 +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 +++++ なんと!この番組始まって初めて、建築のお話です。 2週にわたってお届けする「福岡サイトスペシフィック現代建築」! 今週は、福岡のレジェンダリーな建築物について、建築家の水谷元さんに、いろいろとお聞きしました。 水谷さんは、シーサイドももちの都市計画をお父様が担ったのをきっかけに、4歳で、神戸から福岡・能古島に移住し育ったそうです。 幼いころからお父様の仕事を見ていて、自然な形で建築という仕事に興味を持っていきました。 そのころのお父様は、都市計画も建築も両方され、空間がイメージできる、珍しい都市計画家と評されていたので、 水谷さんは、都市がわかる(都市計画ができる)建築家を目指しているそうです。 お父様からの指南もあり、子どものころから、本を読むことは続けていると言います。 建築は、生活に密接なものなので、専門書もありつつ、文学、芸術、料理、社会人文学などジャンルは、多彩。 ―ともやす 建築の世界って、何もないところから、世界を作る、空間を作る仕事で、一つのことだけ極めていても、なりたたないわけですよね? ―三好P そうですよ!その建物の中で、運動するかもしれない、料理をするかも、本読むかもしれない…… ―水谷さん そうなんです!住宅設計するときには「平日と土日祝日の24時間を円グラフに書いてください」と、依頼主へのヒアリングからスタートするのが一般的なんです。 ここ は、 どこ で、 なに をしているんですか?と。 **** ―ともやす  今ある、建築の見方についてもご教授いただければと思うのですが。  (水谷さん、建築専門誌の編集などもされてい...

現役バークリー音大在学生・浦秀朗に聞く!(ゲスト:プログレッシブジャズピアニストコンポーザーの浦秀朗さん)

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今週のゲストは、プログレッシブ・ジャズピアニストであり、コンポーザーの 浦秀朗 さん。 在学生が語る、バークリー音大生の知られざる生活を特集します! +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 +++++ 出身九州の浦さんとは、 昔からの知り合いという、ともやすさん。 10年来のお付合いだそうです。 そんな浦さんがいまや世界を股にかけ活躍! 今日はこの後、 スペーステラ でライブ予定だそうです。 日本のジャズ好きな方なら反応する、 アメリカのボストンにある、 バークリー音楽大学 。 ジャズを学ぶことが目的で入った浦さんですが、 今は、ジャズコンポジション課ではなく、クラシック音楽のコンポジション(作曲)課に 所属しているそうです。 実は、バークリー音楽大学は、 クラシックも盛んなんだとか。 そして、今一番熱い学科は CMなど商業音楽に合わせる音楽など、 プロデュース系の勉強 をする課、 コンテンポラリー・ライティング・プロダクションだそうですよ。 音大の在学期間、留学生の単位の取り方のシステムなどなど、ともやすさんが突っ込んで聞いています。 ―ともやす  どうやって入学したの? ―浦  海外に行ったこともなく、ボストンが初めてだったくらいで。 なにも調べないで行ったんですよー。 バークリーは寮があるんですが、高いうえに2人一部屋だったので、 Facebookなどで、シェアハウスなどを探しました。 そして、結果、 初めて住んだところは、まあまあ危険地帯だったとか? ヨーロッパなどのアーティストのツアーに参加するきっかけとなる、SNSの話や、 超絶技巧が生まれるまでの話など。 『チャレンジしたらいけるよ』という文化がある、 アメリカの音楽アーティスト事情。 一番やりたいこと、これからの 理想の話。 ツアーをセッティングするということの大変さなど たっぷりお話しいた...

ARTNE選!2020年前半!見に行くべき展覧会はこれだ!特集(ゲスト:アルトネ笠井優さん)

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明けましておめでとうございます! 新年最初の放送は、恒例になりました、九州、山口エリアの展覧会情報&アートカルチャーWEBマガジン 『アルトネ』の笠井優さんをお招きして、これからのお薦め展覧会情報をお届けします! +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりしお伝えします。  +++++ アルトネでは、毎年年末に『 その年の入場者ランキング 』を掲載しています。 まずは、2019年の結果について笠井さんより、講評、解説いただきます。 【2019年九州・山口展覧会入場者数ランキング ARTNE調べ】 1.ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで~/福岡市博物館 397,535人 2.鈴木敏夫とジブリ展/ハウステンボス美術館 196,000人 3.探検!両生類・は虫類の世界/いのちのたび博物館 119,013人 4.デザインあ展inKUMAMOTO/熊本市現代美術館 105,906人 5.室町将軍展・九州国立博物館 86,399人 と、ここまで紹介したところで、三好Pの ―三好P  あれ?この番組で紹介した展覧会が…… ―笠井  ジブリがやはり強いですね(笑)それから、上位の展覧会はどれも会期が長いものばかりで、ファミリーで出かけられる内容です。 ランキングの続きはこちら ★ をご覧ください。 5位の室町将軍展、6位、京都醍醐寺展、7位侍~もののふの美の系譜 など、これまでの美術愛好家だけではなく、ここ数年ブームの刀剣乱舞ファンの影響でしょうか。美術の世界から、ゲームやアニメのような他のジャンルとのコラボ企画が、これからの動員数を左右するでしょうと 笠井さんは言います。 ―三好P  いろんな形の展覧会があっていいと思うんですよ。そこにどう足を運んでもらうかを番組としては考えてしまいます。 その他にも、昨年は、福岡市美術館のリニューアルオープン記念のコレクション展のように、各施設のコレクションが展覧会の中...

音と旅する鉱物展 九州大学総合研究博物館コレクション(三菱地所アルティアム)

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2019年最後の放送、12月29日は、年の瀬の慌ただしい時期に行くと、スッと抜ける感じでリフレッシュできる展覧会(とディレクターが言う)、 三菱地所アルティアム で開催中、 「音と旅する鉱物展 九州大学総合研究博物館コレクション」 をご紹介します。 ■□□□■ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ■□□□■ 九州大学に石の博物館があることを全く知らなかった……という、 ともやすさんと野村D。展覧会場に潜入です。 音楽家の原摩利彦さんが手がけた音と共に、鉱物を見る今回の展示。 公開前日の会場を、原さんご本人に解説いただくという貴重なインタビューです。 ーーーー 原 摩利彦 音楽家。1983年生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程中退。 音風景から立ち上がる質感・静謐を軸に、ピアノを使用したポスト・クラシカルから音響的なサウンド・スケープまで、舞台・現代アート・映画など、さまざまな媒体形式で制作活動を行う。 (三菱地所アルティアム:音と旅する鉱物展より) ーーーー 原摩利彦さんは、展示する鉱物のセレクト、展示構成の検討など、企画に協力いただきました。 野田秀樹率いるNODA・MAPの「贋作 桜の森の満開の下」では舞台音楽を30年ぶりに一新する大役に抜擢され、舞台「Q」のサウンドデザインを手がけるなど、第一線で活躍するアーティストとのコラボレーション・プロジェクトも精力的に行っている原さんですが、鉱物に音をつけるという体験は、まったく初めてだったそうです。 所狭しと並んでいた九州大学の博物館で石と向き合い、実際に石を叩いてイメージを膨らませていったと言います。 「TIME #1 内包された時間」 ここで展示されるのは、珪化木、隕鉄、天河石。 3つの展示台の中に、振動スピーカーを設置しています。 台の天板と鉱物を振動させることで、それぞれの鉱物から...

2019年を振り返る!「OCOV的2019アート座談会」

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クリスマス目前の22日は、2019年アワーカルチャー,アワービューでピックアップしたアート展総ざらい! 題しまして「OCOV的2019アート座談会」をお届けしました! +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする「文化の楽しみ方」が わかる、 見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  +++++ 番組2年目も、順調に年末を迎えることができました。 最近、番組を通して皆さんと美術のことで意見交換ができるようになったな~と感じているという三好P。 それは、スタッフ一同もうれしく思っていますよ。 さて、放送では野村Dをプレゼンターに、ともやすさん、三好P、いつものメンバーが、今年番組で取材した展覧会を振り返ります。 まずは、『人生感、自分に爪痕を残した』印象に強く残っている展覧会をそれぞれ、発表しながら、取材に行った先の印象、インタビューした学芸員さんとのエピソードなどなど たっぷり語ってもらいました。 三好Pの興奮度合いが激しかった久留米市美術館。 曼荼羅図典をともやすさんにお金を借りてまで買った、冬の太宰府。 インカ・ショニバレCBE、ラファエル前派の軌跡、醍醐寺展、ようやく行けた出光美術館。(ずっとリスナーさんからおすすめされていた) それから、課題としていた日本美術に触れることができたのも2019年。 ゆくゆくは、陶磁器や古器なども掘り下げてみたいという話しから、続いてのテーマは、2020年に番組で取り組みたい特集へ。 さて、2020年はどんな特集が新たに加わるのか。 ぜひ放送をお聞き下さいね。 その後は、マーベルの映画について、おすすめの本(2019年はSF小説に大きな動きがあった年だそう)ただただおしゃべりしていますが(笑) ……こちらもお楽しみください♪ 放送はradikoのタイムフリー機能でお楽しみください。  また、この内容はYouTubeでも配信しています。    ...

「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」鑑賞後感想編(福岡市博物館)

12月15日の放送は、 福岡市博物館 で開催中の特別展『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』 後編をお届けします。 +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりしお伝えします。  +++++ 先週、国芳、そしてその周辺の作品にかかわる、絵師、彫り師、刷り師の技法などを鑑賞をする前に解説していただいているうちに…… お時間となってしまいました。 ということで、先週に続き、特別展『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』の3章から5章の解説と、OCOVスタッフが鑑賞をしてきた感想をお届けします。 ―ともやす  佐々木さん、見てまいりました!いきなり飛び込んでいたのが『力強さ』! 勢いがすごいですねー!作品がそんなに大きいというわけではないんですが。 ー佐々木さん  そうなんです。西洋画と比べると大きくはないんですが、画面からはみ出さんばかりの勢いとか、構図の妙とかですかね。 ―ともやす  解説いただいた「雨」。あれもぞくっときますね。 ー佐々木さん  歌舞伎のシーンでは、雨を効果音で見せるんですが、絵では光によって一瞬だけ見せる、「見えない」、「見える」を楽しむ雨です。 ―ともやす  一作品、一作品が、いろんなことを語りかけてきてるなというのを感じました。 ー佐々木さん  一つ、一つの背景となる物語を見ていくと、人間の物語というのも紡がれています。怖いものを見たくないのに、見たいという自分の業も深いなと感じます。 ―ともやす  解説を伺ってから見たからなのか、人物の描き方にもより動きが感じられるし、表情も一人ひとり違う、というのが面白かったです。 では、第3章からご紹介していきましょう。 [第3章 挑む美人画] 江戸の粋なあねごたちが登場します。 3章の美人画では、国芳と芳年の違いを味わってほしいと佐々木さん。 国芳は、はつらつとした元気な明るい美人像を描いていますが、芳年の描く美人は妖艶な雰囲気をたたえています。 ー佐...