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『あじびヘアカタログ』バーチャルギャラリーツアー(福岡アジア美術館)

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7月26日は、久しぶりの美術館特集! 福岡アジア美術館で開催中「 あじびヘアカタログ 」展を、オンラインで福岡アジア美術館、学芸員の柏尾さん、石橋さんに館内を紹介していただきます。 番組初のバーチャル美術館ツアーです! ====== この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ====== 今回は、アジアの珍しい髪形、髪を通して社会の歴史を知る、作品の人物たちの「髪型」に着目しながら所蔵品約40点を紹介する展覧会。 ヘアスタイルを通してアジアの文化や多様性に目を向けていきます。 柏尾さんお気に入りの作品の前から、登場する人物の髪形にまつわるエピソードを聞く、バーチャルツアーをスタート!! 中国の辮髪(べんぱつ)や、スリランカの作品、中央にいる男性が髪を剃っているのは、後のブッダ(シッダールタ王子)だとか、インドの女性は髪を切らないので、成人女性は長いとか...... 作品を前に柏尾さんの解説を聞きます。 髪というモチーフが、いろんな歴史、世界を感じさせてくれます。 また、絵画だけではなく、様々な外国の文化が入ってきたことから変化していった髪形がわかる、たばこや映画の宣伝のためのポスターもあります。 そして、ツアーの最後には、印象的な作品が登場。 「髪と女性と社会」のコーナーから、インドネシアで伝統的に作られる籐細工の作品です。 モチーフは、女性のまげである「コンデ」(今でいうウィッグのようなもの)。決まった形に結われていて、これにより出身地、既婚・未婚などがわかるようになっているそうです。 髪形で女性を識別する、カテゴライズするという乱暴さがありながらも、インドネシアに残る美しい伝統で、今でも、結婚式など伝統的な衣装を着るときは、この「コンデ」が用いられることがあるそうです。 今の時代、とても考えさせられる作品ですね。 ―柏尾さん「髪を通して見ることで気づかされることがある。ただのヘアカタログ展ではなく、なにか考えることが、心に残っ...

「われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。」特集(ゲスト:最果タヒさん)

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。   今週は、現在福岡市・天神イムズの館内の インスタレーション展示 と、同じくイムズ8階の(番組ではおなじみ)三菱地所アルティアムにて開催される 『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。』 について、最果タヒさん、ご本人に独占インタビューした模様をお届けしました。 《最果タヒ展 メインビジュアル-三菱地所アルティアムHPより》 【詩人・作家 最果タヒプロフィール】 2006年、現代詩手帖賞受賞。第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。 その他、様々な著書があり、作品は小説、エッセイ集多岐にわたります。 2018年に太田市美術館・図書館での企画展に参加、2019年に横浜美術館で個展開催、HOTEL SHE, KYOTOでの期間限定のコラボルーム「詩のホテル」オープンなど、幅広い活動が続きます。 放送では、最果さん、ご本人について。詩や言葉について、そして今回の展示についてお聞きしました。 こちらからの質問へ、お答えなる言葉、ひとつひとつの表現があまりにも素晴らしく、ともやすさんも、三好Pも二の句が告げず、ただ、もうウットリしてしまう場面が何度もあったという充実のインタビューです。 まずは、意外な詩を紡ぐようになったきっかけや、ご自身の詩に触れた方々の感想からお聞きしました。 ―最果さん  最初、一番びっくりしたのは、同じ詩でも、人によってポジティブに受け取る人、ネガティブに受け取る人がいて、とらえることが全然違っていて、それは面白いと思いました。 読むって行為って、一方通行的なイメージを持たれがちですが、私の中では、読む人の好きな言葉とか、こういう風に見えるという、能動的な行為だと思っていたんです。詩を読んだ感想をもらうことで、やっぱりそうなんだなと思うことが多くなりました。 詩を読んだ人のその人自身の詩に生まれ変わっている、その人...

文具&雑貨カルチャー(ゲスト:(株)ハイタイド広報尼田真理子さん)

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7月12日(日)は、手帳をはじめとした、文具・雑貨メーカーである、福岡の 株式会社ハイタイド から、広報の尼田真理子さんをお迎えしてお届けします。 --------- この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  --------- 雑貨カルチャーはこの番組では初めて! 雑貨・文具って、”カルチャー”ととても密接したものではないか!?という思い立ち、福岡ではおしゃれで有名な、 ハイタイド の広報、尼田さんに、アレコレお聞きします。 入社前から、身の回りのあれもこれもハイタイドの商品だった……というのが、後からわかり、実はずっとハイタイド・ファンだったんだなという尼田さん。 福岡・白金の店舗、ハイタイドストアでは、自社ブランドの文房具の他、こだわりのドリンク、軽食も提供、毎月の様々なイベントなど、自由な展開をしていると言います。 < ハイタイドの歴史、詳しくはこちら > ロサンゼルスにも出店していますが、品質がよくリーズナブルというといことで、直営店ではないものの、ヨーロッパ、アジアでも販売されているそうです。 日本の商品をそのまま販売しているので、手帳など、日本の祝日がそのまま載っているそうですよ。 身近な存在の文房具ですが、使うたび、目に入るたびに、ちょっとうれしい気持ちになるような、そんなアイテムを作るようにしているそうです。 近年、スマートフォンが一般化し、”手帳に予定を書く”ということから、遠ざかっているよいうに感じますが、手帳の文化は今も続いているということ。 未来の予定を書くという使い方だけではなく、記録を残す(献立や勉強、体調など)という使い方をしている人もいるそうです。 ハイタイドでは、使い方、時代に合わせて、新しいフォーマットの手帳を作ったり、SNS上で新しい使い方をしているユーザーさんを知り、それを商品開発に生かしたりもしているそうです。 他にも、ロングセラー商品や、宇美八幡宮の中の和菓子屋「季のせ(とき...

「福岡の新世代クリエイターの映像作品に見つけた“福岡らしさ”の正体」(映像作家リチャードさん)

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7月5日(日)は、映像作家リチャードさんをお迎えして、福岡の今の音楽・映像シーンについて、ディレクター野村氏の事務所(作業場)からお届けします。 この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 先日、ミュージックステーションに出演したばかりの福岡出身のミュージシャン、 Rin音 のミュージックビデオをはじめ、福岡の新世代の映像作家として活動するリチャードさん。 リチャード氏を推薦してくれた、この番組の野村D曰く、彼の映像作品は、「すごく福岡っぽい感じ」があるそうで、その『福岡っぽさ』てなんだろう?という興味から深掘りしていくロングインタビューです。 ミュージシャン、映像作家、モデル、トラックメーカー、イラストレーターなどのクリエイティブが集まり、チームという形で活動する『complex』の一人でもあるリチャードさん。それまでは、アーティストとは、個人で才能を競い合い、切磋琢磨して戦いあっているのだと思っていたそうです。 あるアーティストをきっかけに、チームでアーティストとして、世界で戦っているというのがかっこいいなと思ったのが、『complex』の始まりだと言います。 (あるアーティストも放送ではお聞きしています) ーリチャード  個人だと一方向しか見えないものを、チームだといろんなやり方ができるし、いろんな場所に手を伸ばして、さらに横のつながりも増える。 ”面白いこと”しかないと思って(笑) 変わったやつらが集まって凸凹を埋めれば、世界に立ち向かえるんじゃないかと。 ソロで活躍できる、いわゆる天才にも立ち向かえるんじゃないかって思っているんです。 チームで、世界で活躍できたらかっこいいなと思って。 リチャードさんの活動についてお聞きしたところで、話は、『福岡っぽさ』に迫っていきます。 ―三好P  ディレクターの野村くんが「リチャードくんの作品、なんか福岡っぽいんですよね」って言うんですよ。僕も作品を拝見して、福岡っぽいと感じたんです...

糸島アーティスト イン レジデンス6月展覧会について Studio Kura Resident Artist Exhibitions (ゲスト:スタジオ クラ 松崎博文さん)

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、  明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。   あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ------- 6月28日は、糸島市二丈の スタジオクラ 松崎さんをお迎えして、県外、国外の作家が滞在して制作活動をするアーティスト イン レジデンスについてお話を伺います。 2年ぶり2回目のご出演となる、とても柔らかな優しい口調の松崎さん。子供たちの絵画教室の合間にインタビューを受けてくださいました。 (途中、子どもたちの賑やかな声が聞こえてきます) スタジオクラは、2007年から、世界各国からアーティストが訪れ、数ヶ月間滞在しながら制作する レジデンスプログラム を行なっています。 プログラムの最後には、その成果を発表する展示会が実施されます。今回はデンマーク、カナダ、オランダからのアーティストによる展示が 6月27日・28日 で開催されます。 今、滞在しているアーティストは、新たに来たということではなく、2月くらいから滞在しているそうですが、このコロナ禍で、飛行機がキャンセルになり母国に帰れず、VISAの延長をしているとのこと。今は3人ですが、普段なら30人くらいのアーティストが来ているそうです。   これまで滞在したアーティスト→ ★ 【今回展示されるアーティスト】 マーラ・ユキ(デンマーク) おばあさんが日本人。「1度日本に来てみたかった」ということで、去年の秋から京都の和菓子屋さんでアルバイトをしながら制作活動をしています。今回糸島に1か月滞在。その間仕上げた作品は、集団主義と個人主義に対する彼女なりの考えを伝える作品。 個人中心の社会のデンマークで育った彼女は、集団主義の価値観を持つ日本の伝統の影響を受け、この違いを表しているそうです。 アレキシー・ラザレェーブ(カナダ) 大きい木版画の作品を糸島で仕上げています。 彼は、日本(特にこの糸島)が気に入り、また戻ってきて、ここで版画工房をやりたいと言っているそうです。 セブ・アグレシティ(オランダ) これまでにも、ニ...

クラウドファンディングで大きな支援を集めたローカル・クラブが語るコロナとその後(ゲスト:kieth flack さんどろんさん)

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毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  +++++ 6月21日の放送は、福岡・親不孝通りの老舗クラブ・ライブハウス Kieth Flack(キースフラック) さんどろん氏をお迎えして、コロナ禍において、大打撃を受けている音楽の現場について伺います。 1994年にオープンした、親不孝通りマジックスクエアビルにあるクラブ・ライブハウス Kieth Flack(キースフラック)。 1Fはゆっくりお酒が楽しめるラウンジフロア、2FはライブやDJなど音にフォーカスしたフロアで、福岡の人にとっての音楽カルチャーの発信拠点となっています。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、いち早く影響を受けてしまったライブハウス。 キースフラックでは、2月から、マスク、手洗い、消毒をお客さんや、出演者に呼び掛けながら、営業を続けていました。 ところが、3月末に福岡県から週末の自粛要請が出て、これをきっかけに、イベントのキャンセルが相次ぐ状況になりました。チケットがソールドアウトだった公演も、オーガナイザーと協議の上、安全面を重視して中止にしたそうです。 ―ともやす  お店の存続を考えると、営業できない状態で、なにもせず終息を待つわけにもいかないですもんね。 ―さんどろん  どれくらい休めばっていいというのも見えない状況なのと、当時は、国からの補償についても、全く発表がなかったので。 それでクラウドファンディングを4月から始めました。 3月の末に休業を決め、26年続けてきたお店を、ここで何も手を打たずに無くしてしまうのは、今、働いているスタッフ、かかわっているアーティスト、来てくださるお客さんだけではなく、これまで支えてくれた方々にも申し訳ないという気持ちから、オーナーと相談し、苦渋の決断でクラウドファンディングを始めたと、さんどろんさんは言います。 ―さんどろん  ありがたいことにデザイン、イラストレーター、元スタッフなど様々な方にアイディアをいただき、協力いただいて、福岡の中では...

演劇Never die(ゲスト:非・売れ線系ビーナス 田坂哲郎さん)

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6月14日のゲストは、番組2回目の登場、劇団「非・売れ線系ビーナス」主宰の田坂哲郎さんです。 劇団を立ち上げるまでのことなど、田坂さんご自身のことは、前回ご出演のときにお話いただいてますので、ぜひ こちら もどうぞ。 今回は、この時期の演劇界のお話を伺っています。 +++++ この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 +++++ ―ともやす いわゆるコロナ禍と言われるこの時期、劇団の方々、演劇界はどんなかをお聞きしたいのですが。 ―田坂 僕個人は、ちょうど大きな舞台が終わったタイミングで、元々3月4月は次の公演のための準備期間だったんです。ですから、予定していたものがバタバタとなくなるという感じではなかったです。ただ、この期間に予定していた制作が、今ストップしてしまって再開できずにいます。 ―田坂 うちの劇団員たちは、元々客演が多い時期だったので、予定がつぶれっちゃったりはしています。 劇場も開いてない、稽古場も開いていないので、練習もできない、 そもそも集まることもできない。 俳優や劇作家、演出家も大変ではあるけれど、さらに、舞台美術、音響照明の人たちが大変だろうなと思います。 ------- 演劇界も、この時期だからこそやれる企画がいくつか立ち上がって、それに田坂さんも参加されたそうです。その一つが、47都道府県の劇作家がリレー形式で1ページずつ書き、作品にするという『47都道府県戯曲リレー』。 ―田坂 ほとんど初めましての方々だらけで、どんな人がいるかがわからない中、発起人の長崎県の荒木君が1ページ目を書き始め、都道府県の五十音順に書いていきました。 福岡は割と最後のほうで、物語が出来上がりつつある中に、まだ回収されていない伏線を探したりと、普段しない本の読み方をしました。 最初この人、重要人物で出てきていたのに、20ページくらいでてきないなーとか(笑) 47人違う人が書いてますから。 普通は、物語に緩急があるんですが、47人...