クラウドファンディングで大きな支援を集めたローカル・クラブが語るコロナとその後(ゲスト:kieth flack さんどろんさん)
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6月21日の放送は、福岡・親不孝通りの老舗クラブ・ライブハウスKieth Flack(キースフラック)さんどろん氏をお迎えして、コロナ禍において、大打撃を受けている音楽の現場について伺います。
1994年にオープンした、親不孝通りマジックスクエアビルにあるクラブ・ライブハウス Kieth Flack(キースフラック)。
1Fはゆっくりお酒が楽しめるラウンジフロア、2FはライブやDJなど音にフォーカスしたフロアで、福岡の人にとっての音楽カルチャーの発信拠点となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、いち早く影響を受けてしまったライブハウス。
キースフラックでは、2月から、マスク、手洗い、消毒をお客さんや、出演者に呼び掛けながら、営業を続けていました。
ところが、3月末に福岡県から週末の自粛要請が出て、これをきっかけに、イベントのキャンセルが相次ぐ状況になりました。チケットがソールドアウトだった公演も、オーガナイザーと協議の上、安全面を重視して中止にしたそうです。
―ともやす お店の存続を考えると、営業できない状態で、なにもせず終息を待つわけにもいかないですもんね。
―さんどろん どれくらい休めばっていいというのも見えない状況なのと、当時は、国からの補償についても、全く発表がなかったので。
それでクラウドファンディングを4月から始めました。
3月の末に休業を決め、26年続けてきたお店を、ここで何も手を打たずに無くしてしまうのは、今、働いているスタッフ、かかわっているアーティスト、来てくださるお客さんだけではなく、これまで支えてくれた方々にも申し訳ないという気持ちから、オーナーと相談し、苦渋の決断でクラウドファンディングを始めたと、さんどろんさんは言います。
―さんどろん ありがたいことにデザイン、イラストレーター、元スタッフなど様々な方にアイディアをいただき、協力いただいて、福岡の中では早い段階で、スピーディに始めることができました。始めると、たくさんご支援をいただきまして、26年の重みを再確認しました。
ー三好P 300万の目標設定に対して、結果800万超えになったんですよね
―さんどろん ありがたかったし、26年という重みだけではなくて、皆さんも大変な中でご支援いただいたということは、これに対してしっかり答えを出さなければなと。
営業再開してからも、それを意識して取り組んでします。
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休業中でもなにかアクションを起こしたいと、メンテナンス、お店の改装、HPのリニューアルなどされ、仲間のアーティスト集団から声をかけられ、沖縄から北海道まで、全国のライブハウスが40時間バトンをつなぐ、オンラインフェスに福岡から参加。
その経験を生かして、キースフラックからも、ローカルパーティを1週間にわたって、全国に配信されました。
―さんどろん 勉強のために、他の配信も見たんですが、アーティストやプレイタイムを演出して配信しているものはあったんですが、一地方の普段やっているパーティをそのまま届けるというのものはなかったんで、それをまず、キースでやってみました。
アーティストさんの皆さんも協力してくださって、それぞれカラーが出せたのかなと思っています。
―三好P ローカルからカルチャーを作っていくということの、模範的な回答だったと思います。
ーともやす このパーティの配信で、キースを知ったという方もいらっしゃいましたよね。
―さんどろん そうですね。他にも、遠方でキースのことは知ってはいるが、足を運ぶ機会がなかったという方、今は、お仕事だったり、お子さんがいてお店には、なかなかいけない、そういう方にも、結構反響がありました。これは、配信のいいところだなと思いました。
―さんどろん 福岡市の配信機材の援助に申請して、機材を購入し、1週間で機材の使い方を覚えました。プロから見ると、映像のクオリティは……だと思いますが(笑)
アーティストとキースのスタッフと一緒になって、久しぶりに新しいことに挑戦するっていう感覚で、濃厚な1週間でした。と、同時に、現場でパーティしたいなと改めて思いました。
まだ街に、人が多いという感覚ではないそうですが、段階的に元の営業形態を目指して、ガイドラインをしっかり打ち出し営業をしています。
常連さんや、クラウドファンディングのリターンを受け取りに、お店に足を運ばれる方も多いそうです。
―さんどろん キースに会いにきてくださっているような感覚で、温かい気持ちになります。
―ともやす わかるー!キースってそんな場所ですよね。
―さんどろん 人数制限も行いながら、お願いごともにもご理解いただきながら、
DJを入れた営業、今週6/19からは2階のパーティ営業も再開します。
やるからには、アーティスト、オーガナイザー、お客さんに、安心して楽しんでいただけるように、その努力はしていかないといけないと思っています。
常連さんだけで成り立っていくカルチャーではないと思っていますので、配慮と強い意志を持って取り組んでいます。
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―さんどろん 当たりまえのことが当たり前じゃなかったということですね。
いつも会えていた人たちに、会えないというのが、結構つらいなと感じました。
ーともやす この取り組みで、元気というか、キースの気持ちをいただくことができた気がします。今回の経験が、今後いい武器として残っていくんだろうなと、楽しみです!
―さんどろん まずは現場を基本に。いろんな可能性は広げていきたいと思ってます。皆さんの期待がありがたいです。
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これからも応援してます!
数週間にわたって、コロナ禍においての影響をいろんな現場の方にインタビューをしてきました。
今後、それぞれの思考をちょっとずつ変えていかないと、乗り切れないのではと、番組の中でともやすさんは言います。
今回お話を伺った方々の、何かを生み出したり、乗り切る姿が、誰かの考え方を変えるきっかけになるのではないでしょうか。
ぜひradikoのタイムフリー機能でお楽しみください。
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