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長崎県美術館 特別展 りぼん 250 万 りぼんっ 子 ♥大増刊号(長崎県美術館 森園 敦 学芸員)

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4月25日の放送は、春の漫画ツーリズム第3弾! 長崎県美術館 から【 特別展 りぼん 250 万 りぼんっ 子 ♥大増刊号 】特集をお届けしました。 ------------ 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ------------ 番組初めての長崎。 最初は、 稲佐山 を上り、 SHOGUN BURGER をご紹介。 稲佐山から長崎の街を見下ろす絶景と、空から狙うトンビに注意しながら味わうハンバーガーは、ジューシーで肉肉しいおいしさ。中でも三好Pはハイサイソースがお気に入りだったようです。 腹ごしらえをしたところで、いざ美術館へ! ”久しぶり。元気にしてた?” とピンク色のキャッチコピーが目に入る、 日本中の少女たちが、これで恋を知り、友情を学び、将来への憧れを募らせたと言っても過言ではない、日本を代表をする少女漫画雑誌「りぼん」。 長崎県美術館の学芸員、森園 敦さんにお話を伺いました。 少女漫画の歴史、描かれる世界、描かれているその時代時代の女性像、 そして、なぜ共感を得ていたのか。 男性漫画との描かれている価値観の違いなど ヒット作品と照らし合わせて解説いただきました。 森園さん、お姉さん と妹さんがりぼんを読んでいたので、日常的に手にしていたそうです。 三好Pも、昔読んでいたという作品を懐かしく思い出して(涙して)いましたよ。 ―森園さん  作品の原画を見て、子供時代というか、その(作品に触れた)時代を思い出すというのはありますよね。このとき、こういう人に恋をしていたなとか、漫画以外の過去の自分を取り巻く環境というものまで、思い出されるのだと思います。 後、原画の持つ力ですよね。これは非常に強いと感じます。 作家の先生がどういう風に描いているのか、漫画からだけでは伝わらなかった、情報が伝わってくるんだなということを、今回改めて感じました。 本展覧会では、当時の人気を支えていた作家の紹介。なつかしの名シーン原画、当時の...

デビュー50周年記念諸星大二郎展 異界への扉(北九州市漫画ミュージアム:学芸員 石井茜さん)

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4月18日の放送は、春の漫画ツーリズム第2弾! 先週に続き、北九州市漫画ミュージアムから「 デビュー50周年記念諸星大二郎展 異界への扉 」をご紹介します。 ----------- 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ----------- 前回、北九州市漫画ミュージアムの専門研究員の表 智之さんに、この春開催される漫画展を、少女漫画などの歴史などを交えながら解説いただきました。 今週は、その北九州市漫画ミュージアムで開催中 「デビュー50周年記念諸星大二郎展 異界への扉」 を、担当学芸員の石井茜さんに、さらに詳しく解説いただく【OCOV|北九州市漫画ミュージアム バーチャルツアー】をお届けしました。 <デビュー50周年記念 諸星大二郎展 異界への扉チラシ画像より> 一言で語るのが難しい……。 1790年代からご活躍で今なお現役の作家、諸星大二郎先生の世界感をご紹介しました。 本展は、漫画原稿と合わせて美術資料、歴史資料を合わせて展示され、諸星先生の頭の中が想像できるような内容になっています。 ―石井さん  諸星先生の作品世界をより深く知ることができる、より深く感じられるような展覧会になっています。 ―石井さん  諸星先生の偉業を少しご紹介すると……多くの漫画家は、50年、60年とキャリアを積むごとに、制作ペースを落とされたり、アシスタントさんと分業体制にしたり、スタジオ制で役割分担したりし回していくものなんです。それくらい漫画を描くことというのは、精神的・肉体的負担が大きいんですが、諸星さんは、それをおひとりで50年やってこられています。 ----------- 実際に会場を歩いて、見て回りながら、作品について解説いただく、”音のバーチャルツアー”をお楽しみいただいてから、ぜひ会場に足を運んでくださいね。 【 デビュー50周年記念諸星大二郎展 異界への扉 】 会期|2021年3月20日(土)~5月23日(日) 会場|北九州市漫...

春の九州 漫画展ツーリズム 第1弾(北九州市漫画ミュージアム:専門研究員 表 智之さん)

4月11日は北九州からお届けしました。 この春、北部九州で続々と開催される《漫画にまつわる展覧会》の旅を、OCOVがご提案します! ------- 毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  -------- 初回は、北九州市漫画ミュージアムの表さんに、なんと!!他の施設で開催さる展覧会も含めて、総括して解説いただきます。 宮崎駿、庵野秀明、ジャンルは違うものの細野晴臣などが、影響を受けた人として名前を上げる、あらゆる方面から絶大な支持を誇る漫画家・諸星大二郎のデビュー50周年を記念した「諸星大二郎」展(北九州市漫画ミュージアム開催)。 諸星先生と同時期にデビューの「 萩尾望都 ポーの一族展:久留米市美術館 」、「 250万りぼんっ子♥大増刊号展:長崎県美術館 」、「 高畑勲展:福岡市美術館 」まで。 それぞれの作品が生まれた時代背景や、作品から読み取れる世界においての日本の漫画の歴史、アニメ、付録文化など、表さんの解説を聞いて、展覧会に行くと、より楽しめること間違いなしの濃い濃い内容です。 そして次回は、北九州市漫画ミュージアム開催中の「 諸星大二郎展 」をさらに掘り下げてご紹介します! お楽しみに。 ぜひradikoのタイムフリー機能でお楽しみください。  また、この内容はYouTube・ポッドキャストでも配信しています。  ■ Podcast   ■ YouTube    ■ Twitter  ←次回ゲストをお知らせしています *******  発信局:LOVE FM(http://lovefm.co.jp/)  放送エリア:福岡県全土、熊本、長崎、佐賀、大分、山口の一部と九州北部  福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz       パーソナリティ:佐藤ともやす  放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30  ―Prese...

『祝!芸術選奨文部科学大臣賞受賞。道山さんに聞く〈新しさ〉の生まれるところ』(ゲスト:尺八演奏家 藤原道山さん)

4月4日の放送は、デビュー20周年を迎え、アルバムのリリース、そして福岡でのコンサートも決定している、尺八演奏の藤原道山さんをお迎えしました。 --------- この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  --------- 福岡にお越しの時にいつもお時間をいただいています、藤原道山さんは、番組 2 回目のご出演です。 今回は、コロナ禍において『今』どうなのか、道山さんの環境の変化などお聞きしました。   舞台に立たないという 3 か月間もの期間、リモートのための曲を作ってもらって演奏したり、何人もで演奏していたものを一人で多重録音したりすることで、”やり方次第で新たなこともできるのだ”ということに気づいたそうです。   ―道山さん  時間がなくてできなかったことに挑戦できたし、時間があっても「これはやらないんだな」ということにも気づきました ( 笑 ) 読まない本は、時間があっても読まないんだとわかって処分できたし、いろんな自分が見えてきて、整理をする時間になったかなと思います。 ―三好P  道山さんの中で見えてきて、手元に残ったもの、やり続けたことってなんでした? ―道山さん  新しいもので気になることもあったのですが、どちらかというと【深める】ほうを、今はやっていきたいんだなと感じました。 放送では、藤原道山さんの曲をご紹介しています。 藤原道山 デビュー20周年を記念したアルバム「雙 -SO-」から *Bamboo Nest 作曲: 国府 弘子   *あさふる 作曲: 武部 聡志   *曙光 作曲: 藤原 道山   *Stillness and Motion 作曲: Keiko 舞台に立ったときの喜びが、より大きくなりましたとおっしゃる道山さん、 このたび、令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞を受賞されました。 この内容はYouTube・ポッドキャストで...

天神さま『梅佳代』 ピンクの光線『川島小鳥』(ゲスト:三菱地所アルティアム 安田 由佳子さん)

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3月28日日曜日の放送は、閉館前のラスト1年を飾る【おしまイズム】。 天神イムズ、 三菱地所アルティアムで開催中の”天神さま(梅佳代)/ピンクの光線(川島小鳥) を特集しました。 ***** この番組は、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ***** 三菱地所アルティアム ディレクターの安田さんにお話を伺います。 写真家 梅佳代と川島小鳥が「いまの福岡」を撮り下ろす、 2021年8月31日に閉館を迎えるイムズと三菱地所アルティアムが共同で企画したオリジナルの特別な展覧会です。 再開発の渦中である福岡・天神で、2人の写真家が街とその街にかかわる人々を撮影しています。 福岡の方ではないにもかかわらず、このなぜこのお二人の写真家の写真家にお願いをしたのか。そして、梅佳代さんのこれまでの作品、今回の撮影の様子。川島小鳥さんの私たちが見ている天神とは一味違ったノスタルジーを感じさせる人や風景について。 今回展示の作品の、お二人の写真の撮り方などたっぷりお聞きしました。 ―ともやす  実際に写真を撮られているときのお話をお聞きしたいのですが、お二人は撮り方が全然違うのですか? ―安田  そうですね、梅さんは天神を中心にその周辺を撮っています。イムズの館内の働く人なんかも撮っています。撮りたいと思ったらその場で声をかけて、パパパっととる感じです。 川島さんは、まず街になじむことから始まり、わりと長く滞在されながら時間をかけて、天神だけではなく糸島や博多、平尾などいろんなところに行って、その場所で友達を作って輪を広げながら撮影していました。 --- <このポーズは……放送を聞くとわかります> 第一線で活躍を続ける写真家2人の撮り下ろし作品が、同じ空間で対面する貴重な展覧会です。 ぜひ、放送を聞いて、会場でご体感ください! ■■■■■ TENJIN MATSURI 梅佳代「天神さま」 川島小鳥「ピンクの光線」 2021年3月20日(土) − 5月16日(日) 10:00 ...

Manami Uetake photo exhibition「Pixeillance」(ゲスト:写真家 上竹真菜美+ ツカノマレーベルこまきめぐみ)

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福岡市大手門のギャラリーエウレカで開催中。ツカノマレーベル企画による、 上竹真菜美写真展「Pixeillance」 をご紹介します! ***** この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる!  カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。  あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。  ***** 写真家の上竹真菜美さん、ツカノマレーベルのこまき めぐみさん、 お二人のゲストをお迎えしてお届けしました。 始めに、こまきさんのツカノマレーベルとしての活動。 そして、上竹さんの普段の活動、これまでの作品についてお話いただきました。 上竹さん、現在東京拠点ですが、今年の後半はベルリンで活動する予定だそうです。そのベルリンの印象についても交えながら、お二人のこと、出会いなどをお聞きしました。 後半では、今回の展示 「Pixeillance」について。 「Pixeillance」は、 Pixel(画素)に Surveillance(監視)を合わせた造語だそうです。 上竹さんは、2015年くらいから iPhoneで撮っていた 街中の スナップを、今回企画をもらって、改めて言語化できるように考え動きだしたそうです。 ―三好P  文学作品との連続という「ツカノマ」マナーがあるそうで…… ―こまきさん  企画は、 いつも私が作品を見てから、こういうのをしたいなと考えるパターンが多くて……。今回は上竹さんの作品を見て、なにかやりたいなというのがありつつ、太宰の作品を読んてで、これで何かやりたいなとも思って。 太宰治の『待つ』という、戦争文学というジャンルに入れられているものですが、主人公の女性の独白形式で進んでいく短編小説です。 この主人公の女性が、駅の前に行ってさまざま な人々の光景(人間模様)を見てなにかを待っている。何を待っているのかわからない。 誰かを待っているのかもしれないけれど、それは人じゃないのかもしれない。それを 毎日 繰り返す、だたそれだけの話なんです。 本編を通して観察する側だった女性なんですが、最後の数行で 「私」自...

「生誕130年記念 髙島野十郎展(1/20〜4/4開催)」久留米市美術館

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今週は、美術館に入るまでの景色も愛してやまない、久留米市美術館から 「生誕130年記念 髙島野十郎展」 をお届けします! ---------- 毎週日曜の朝にお届けする、 「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 ---------- 《久留米市美術館:高島野十郎展ポスターより》 久留米市美術館、学芸員の中山景子さんにお話を伺いました。 久留米出身の高島野十郎とは、どんな画家だったのか。 (あの蝋燭の絵の方ですよ(笑)) 髙島野十郎は、今では全国的に有名になった人気の洋画家ですが、 生前は、その名が知られることがなかったそうです。 前半では、成績優秀だった東京帝国大学農学部水産学科を卒業後、なぜ画家への道を選んだのかが、見えてくるような作品から解説いただきます。 ―中山景子学芸員(以下、中山) 野十郎の絵は、一見すると、風景画だ、生物画だと、描いているモチーフがわかる、写実的な絵だと言われるんですが、 実際に見ると、どこか変なんです。 実物よりも木がうねうねしていたり、空にどよーんと暗い雲が立ち込めていたり、なにか人間以外の生命の気配があるというか、それを樹木の姿に託しているとか、あるいはその時代の自分の内なる思いを表現しないと気が済まないというか。 ちょっと個性を出したい、思想を出したい、この世の真実を描いた結果がこのようになったのではないかと思います。 ―三好P 見たものの美しい瞬間をただ再現するのではなく、その先の表現に触りに行こうとしてる気がして、そこに野十郎の格闘が見え、それがみずみずしくもあるなと感じました。 ―中山 見る人によると、早春の光の中のびのびと枝を伸ばす、明るい絵に見えると。 あるいは、何か苦悶している、悩みもがいているような絵にも見えたり、そういう不思議な絵です。 後半は、そこからの画家としての野十郎とその作品、そして、見る者の心の内まで照らし出すかのような静かな光を描いた晩年の作品について、たっぷり解説いただきました。 蠟燭や月、太陽をテーマとした連作は、野十郎の画...