熊本県・つなぎ町アートプロジェクト(ゲスト:つなぎ美術館主幹学芸員 楠本智郎さん)
10月17日(日)は、映画『MINAMATA-ミナマタ-』公開で再注目される、ユージン・スミスの写真展をはじめ、石牟礼道子の水俣文学に着想を得た、現代美術家・柳幸典による住民参加アートなど、熊本県津奈木町で開催中の「アート・プログラム」をご紹介しました。
熊本県南部に位置する人口約4500人津奈木町。津奈木町では、1984年よりアートによる町づくりが続いています。(以前番組でもご紹介しました)
また、ジョニー・デップがユージンを演じる映画『MINAMATA』の公開時期が重なり、映画をきっかけに注目が期待される『ユージン・スミスとアイリーン・スミスが見たMINAMATA』展は、1970年代に水俣病を取材し世界に伝えた米国人写真家、ユージン・スミスと、当時活動をともにしたアイリーン・スミスの写真展です。
それぞれの企画が生まれた経緯や、それにかかわる住民の方々のお話など、楠本さんにお聞きしています。町づくりの一環としてのアートプロジェクトですが、これまで多くのアーティストが参加し、住民と一緒になり、交流が生まれ続けているそうです。
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日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が
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その拠点として開館したつなぎ美術館開館20周年を記念して、この秋町の様々なスポットでアート・プログラムが開催されています。
つなぎ美術館、主幹学芸員の楠本智郎さんに、詳しくご紹介いただきました。
ひとつは、現代アーティスト柳幸典の住民参画型アート・プロジェクト「柳幸典つなぎプロジェクト」の成果展。水俣病の現実を世界に知らしめた石牟礼道子の文学から着想を得て制作された、大規模な屋外作品『石霊の森 (いしだまのもり) 』と、プロジェクトの3年間の歩みを紹介する企画展『柳幸典つなぎプロジェクト2019−2021』が美術館で同時開催中です。
アリゾナ大学クリエイティブ写真センター等の協力を得て、写真集「MINAMATA」の写真と、当時の地域の日常をとらえた貴重な初公開写真もアイリーン・スミス監修のもと新たにプリントし、展示されています。この写真展の準備も、コロナの影響で、それはそれはご苦労されたそうです。
他には、潮が引いたときだけ歩いて渡ることができる、無人島の弁天島と陸を、赤い糸でつなぐ、アーティスト・五十嵐靖晃による町民参加の屋外展示《海渡り》や、日本画家・大平由香理によるアート体験ツアーなど、参加型のアートイベントが盛りだくさんです。
津奈木町のアートは、これからも続きます!
◆津奈木町
緑と彫刻のあるまち・津奈木町へ、ぜひ足を運んで、パブリックアートや美術館を体験してみてください。
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