映画館に光が再び。営業再開したミニシアター KBCシネマ近況レポート(ゲスト:吉井陸人さん)

6月7日は、KBCシネマの吉井陸人さんをお迎えして
「映画館に光が再び。営業再開したミニシアター: KBCシネマ近況レポート」
をお届けしました。
街の劇場の状況と、これから注目の封切り作品を伺っています。

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この番組は、毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 
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コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月8日からずっと休館をされていたKBCシネマ。
5月22日にようやく、一部制限を設けながらですが、営業再開をしています。

―ともやす 休館中は、どんな毎日だったんですか?

―吉井さん 休館中でも、映画館の業務はありまして。映写機の保守業務(動かさないと調子が悪くなるんだそう)休館明けに上映する映画の試写や、上映テスト、素材を劇場へ送ったり、もろもろの事務作業をやっていました。

―ともやす 休館中、お客さんの声は届いてました?

―吉井 Twitterなどで、なにか支援できないかなどの心配の声を、たくさんいただきました。

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既に、2月末くらいから感染予防対策を取っていたそうですが、営業再開後は、座席数を半分にし、定期的に換気、お客様は入場前に検温、マスクは必ず着用(持っていない人は窓口で購入)という状況下で運営をされています。

6月の今、福岡でまだ上映できていなかった作品を上映しているので、客足はまずまずだそうですが、それでもシニアのお客様は少ないそうです。

―吉井 まだ、お客さんにガンガン来てくださいというわけにはいかないですし、新作をどのタイミングで上映していくのか、計画も難しいです。

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先日この番組でも紹介した「仮設の映画館」にKBCシネマは参加されています。

―ともやす 反響はいかがでしたか。

―吉井 喜んでいただけました!映画館の営業再開をしてからも、仮設の映画館で見ている方も見受けられました。

―ともやす 感想をお寄せいただく方の層が、普段劇場に足を運んでいる方々と違うと、想田監督がおっしゃっていましたが。

―吉井さん オンライン視聴は、確かに若い方が多いです。シニアの方はこの取り組みをやっていることも、知らないし、見る手段を使い慣れていないということもあるとは思います。

―ともやす そういう方々は、劇場の営業再開を心から喜んでいらっしゃると思います。大変だと思いますが、頑張ってほしいです。

―三好P 劇場で見るというのは、特別な体験ですもんね。

―吉井さん 休館中、無人の客席の中、上映することもあったのですが、何か違うなと感じてました。営業再開して、客席にお客さんが座ってスクリーンを見上げている姿を、後ろから見たとき「ああ、これだ」とちょっと泣きそうになりました。

―ともやす お客さんがいて完成するものなんですね。

―吉井さん 本当にそう思います。映画館っていう場所って、知らない人と同じものを見て、謎の時間を共有する、それがあってこそなんだと改めて思いました。

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これからの新しい作品の上映ペースは、吉井さんもわからないと言います。
3月に上映する予定だったものが今、公開されていて、まだ公開待機作品になっているものの上映が急遽決まったりもしているそうです。


ぜひ劇場のホームページで確認してみて下さい。
―吉井さん 劇場に足を運ぶことが不安な方は、HPを見るだけでも、どんな映画があっているのかだけでもチェックしていただきたいです。


[番組内でご紹介した公開中の作品]

実話をもとにした映画。
生涯で800人以上の奴隷開放を手助けし、南北戦争では黒人兵士を率いて戦った、アフリカ系アメリカ人の女性の物語。
ミュージカルで数々の賞を総なめにした、実力派シンシア・エリヴォ主演。この作品でも主演女優賞と、テーマ曲がアカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。

ナタリー・ポートマン主演。
シーアがプロデューサーとして楽曲提供している、あるポップスターの光と闇を描いた作品。スクリーンで見ると迫力がある作品。

三好Pが気になっている、キャストがすごくいいという作品。
ダメ男イーサン・ホークが最高!悩める大人たちへのラブソング。

ウッディアレンの新作
今をときめく若手キャスト陣が集結。N.Yを観光しているような気分にもなれるウッディ・アレンの魅力全開のロマンテッィクコメディ。

映画の話をし始めたら、三好Pの興奮とよだれが止まらなくなってきましたので、これでおしまい。


ぜひradikoのタイムフリー機能でお楽しみください。 
また、この内容はYouTubeポッドキャストでも配信しています。 

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