岩手県 遠野の短編ドキュメンタリー『DIALOGUE WITH ANIMA』(ゲスト:塚田有那さん、坂本麻人さん)

7月11日は、岩手県遠野を舞台とした短編ドキュメンタリー『DIALOGUE WITH ANIMA』の映像監督・坂本麻人さんと、プロデューサーの塚田有那さんをゲストにお迎えしてお届けしました。

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毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が わかる、見つかる、共有できる! カルチャー、アートプログラム、 明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。 あなたの暮らしを豊かにするヒントを、 オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、 はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。 
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『遠野物語』で知られる岩手県遠野市。

―塚田さん 個人的にはずっと憧れの場所。文学部出身ということもあり、『遠野物語』や、民族学・人類学にには興味があったんです。

アートとサイエンスという全く違う領域と思われるものを組み合わせて、新しいコラボレーションをつくっていくことをライフワークとして活動している塚田夕那さん。
今回の岩手県のプロジェクトも研究から始まった企画だそうです。

―塚田さん テクノロジーが発展していく時代に、死生観というものがこれからどう変わっていくか。
サイエンスや研究分野でも、人の死・魂・葬儀など、これまでの文化が変わっていくときなのだということを、もう一度、見直さないといけないのではないかという動きがあるんです。
そこで、そこで死生観と言えば”遠野”ではないかということになり、この企画がスタートしました。

―ともやす ダイジェストの映像を見たんですが、「死者の魂はすぐそばにいる」と言っている方の言葉がすごく印象に残っているんですよね。もしかしたら遠野という場所の方たちの共通の意識としてあるのかなと感じたんですが……

―塚田さん  これは遠野に限ったことではなく、日本人の土着の死生観というのはの各地にあるのだと思います。

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―坂本さん  映像の中で、昔話と民話の違いを言われているシーンがあるのですが、それが私は印象的でしたね。


座敷童子、山の神、田の神、死者の魂など数々の「異界のものたち」にまつわるエピソードがあり、その気配が今も色濃く残っている遠野。人の魂は亡くなった後、どうなっていくのか。その土地にしかない土着の文化としての”魂の行方”ということが『遠野物語』にも書かれています。

なぜ『遠野物語』が生まれたのか。放送では解説いただきました。


―坂本さん  柳田国男が『遠野物語』を文字で伝えたように、この遠野にある素材・マテリアルを、この現代のいろんな表現方法で、世に伝えていく。それを導く役割を僕らは持っていると思ったんです。
ここを、観光地として耕していこうということではなく、土着の祈りなどを”かたち”にして伝えていけるような人達をもっと作っていきたいという思いから、サウンドトラックは5名のアーティストにお願いしました。

遠野に広がる異界の景色をめぐるツアー型イベント【遠野 巡灯篭木 トオノメグリトロゲ】は、遠野の郷土芸能「しし踊り」と音楽家たちによるライブセッション、専門ガイドと遠野の民俗文化をめぐるスタディツアー。そして、今回ご紹介したドキュメンタリー映像の上映、どぶろく&遠野食材のイタリアンディナーなど、新旧のカルチャーを織り交ぜた体験ができます。
詳しくはこちらでご確認ください。
 



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福岡局76.1MHz 北九州局82.7MHz 福岡タワー局 82.5MHz      
パーソナリティ:佐藤ともやす  
放送日時:毎週日曜日 10:30-11:30 


 ―Presented by:株式会社明治産業

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