福岡学芸員favorite art collection!(福岡市美術館編)
毎週日曜の朝にお届けする、「文化の楽しみ方」が
わかる、見つかる、共有できる!
カルチャー、アートプログラム、
明治産業プレゼンツ「OUR CULTURE, OUR VIEW」。
あなたの暮らしを豊かにするヒントを、
オリジナルな視点(VIEW)を持ちあわせるゲストとのトークや、
はたまた、パーソナリティが展覧会に突撃したりし、お伝えします。
5月5日こどもの日、令和最初の放送です。
10連休はいかがお過ごしでしょうか?
今週は、美術館が所蔵しているアートの意外なストーリーを
学芸員が思い入れたっぷりに語る「福岡学芸員favorite art collection」をお送りします。
美術館は、その施設の方針に沿って様々な作品を収集しているのですが、
みなさん!それぞれの美術館が所蔵している美術品のコレクション展、
案外、なにかの特別展のついでのような感じで見ていませんか?
ワールドクラスのとんでも作品がたくさんあるにも関わらず、
数百円で見れちゃうのに!もったいないっ
ということは……
まだまだそのコレクションの魅力が伝わってないのではないか!?
ならば!
その作品を一番おもしろく語れる方に紹介してもらうのがいいのではないか!
ということで、美術館の方や、学芸員さんに、作品の紹介だけでなく、感情も込めて語っていただく、このシリーズができました。
第1弾は、福岡市美術館。
染色やテキスタイルの研究をしている自称布フェチ(笑)の学芸課長、岩永さんのマイフェイバリットから「紫地小花文様更紗(ヨーロッパ)」をご紹介いただきました。
日本に入ってきた、ヨーロッパ更紗から歴史の潮目が見える……
そして、アフリカンプリントを使ったインカ・ショニバレさんという現代美術家に出合い、その展覧会をオープニング記念展として催すことになる……
不思議なつながりも感じられます。
何の変哲もない、まだハサミも入れていない、値札とお店の名前がついているお花模様の色も地味目なたった1枚の布地。
たった1枚の布地からつながる歴史の物語。
ほら、どんな布か見てみたくなるでしょ?
そして、主任学芸主事 鬼本さんは、マーク・ロスコ―「無題」
見る度に違う感情が湧きあがる
今日は暗く見え、また違う日は輝いて見え
置く場所でも違って見える
子どもから大人、成長していく過程でも、また違う見え方がする作品のような気がして
好きなんだそう。
それから、白髪和夫の「丹赤(にあか)」
足で、塗り踏み潰して描かれた絵です。
ところどころ、足跡が見える箇所があるそうなので、
探してみるのも楽しいかも(?)
もう一つは十二神将。
何度見ても飽きない、見る度に発見があるそうです!
もうお一方、元福岡市美術館“中の人”吉崎さんは、「吉野山筒茶壺」を。
古美術なんてよくわからないと思っていたそうですが、
大ぶりで鮮やかな柄に惹きつけられ、話を聞いていくうちに「なるほど」と、
歴史的に、すごいものだということがわかりました。
そして、絵画では、ジャン・デビュッフェの「もがく」
最初は気持ち悪いな……と思っていたそうですが
何度も見ているうちに顔の表情がユーモラスで、
いろんな感情がこの中に入っているな~と感じ始め、
気になる作品だそう。
最初は気持ち悪いな……と思っていたそうですが
何度も見ているうちに顔の表情がユーモラスで、
いろんな感情がこの中に入っているな~と感じ始め、
気になる作品だそう。
最後に、一度見たら忘れられない絵、藤野一友を紹介いただきました。
SFの世界に引き込まれていくような作品たち。
今、開催中の「これがわたしたちのコレクション」では、「抽象的な籠」を含む16点
まとめて見ることができるそうです。
ともやすさんと三好Pが声をそろえて「あれ!いいもん!!」
と言う、福岡市美術館、リニューアルオープン記念展は5/26まで。
藤野一友の作品、この機会にぜひご覧になってみては。
まだまだ、他にも魅力的な作品はたくさんあるのでしょうが、
あえて、絞って個人的な感想も合わせて語っていただきました。
このシリーズ、他の美術館、博物館も楽しみです♪
ぜひRadikoのタイムフリー機能でお楽しみください。
また、この内容はYouTubeでも配信しています。
♬ 明治産業 presents「OUR CULTURE, OUR VIEW」